研究課題/領域番号 |
05671397
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
吉原 一 北里大学, 医学部, 講師 (20146450)
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研究分担者 |
西島 正博 北里大学, 医学部, 教授 (00050518)
島田 信宏 北里大学, 医学部, 教授 (10050410)
前田 宗徳 北里大学, 医学部, 助手 (80219279)
庄田 隆 北里大学, 医学部, 助手 (40226303)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 肺動脈血流量 / ヤギ胎仔 / アセチルコリン / L‐NMMA / L-NMMA / 胎仔 / 子宮内人工換気 / 山羊新生仔 / 低酸素状態 / 胎仔肺動脈決流量 / 酸素濃度 |
研究概要 |
今回の研究の目的は山羊胎仔を用いて子宮内での換気を行ない、出生時のシミュレーションモデルを作成し、肺動脈血流量(PAF)の変化を調べることである。在胎日数138±1日(Term145日)の妊娠山羊6頭を用いた。母獣の麻酔下に胎仔にカニュレーションを行い、肺動脈に超音波血流計のプローブを装着した。まず胎仔3頭を用い100%酸素での子宮内換気実験を行なった。換気条件は35ml×30回/分に設定した。残りの3頭ではPAF増加作用のあるアセチルコリン(Ach)の投与実験を行なった。Achの投与量は2,3,5μgとし、bolusで15分毎に投与した。また一酸化窒素(NO)の阻害剤であるNG‐monoethyl‐L‐arginine(L‐NMMA)の前処置によるAchと子宮内換気によるPAFの増加への影響を調べた。100%酸素による子宮内換気で胎仔動脈血pO2は24.4±1.9から164.4±62.3torrに上昇した。この結果PAFは最大98.7±67.4%の増加率を示した。AchによるPAFの増加率は2μgで11.7±6.1%、3μgで14.2±9.0%、5μgで18.2±4.0%と投与量の増大につれて増加率が大きくなった。L‐NMMAの前投与によってAchのPAF増加作用は有意に抑制され、5μg投与で1.5±5.0%の増加にとどまった。(t=4.52、p<0.05)またL‐NMMA投与後に子宮内換気を行なった所、pO2の増加にも拘わらずPAFの増加は約30分関抑制された。Achと子宮内換気によるPAFの増加がNO阻害剤によって抑制されたことから、出生時のPAFの増加にNOの関与が大きいことが示された。
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