研究課題/領域番号 |
05671404
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
高木 耕一郎 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (90154749)
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研究分担者 |
安藤 一人 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (40212667)
塩崎 美織子 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (90226093)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1994年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1993年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | エンドセリン / 胎盤 / 卵巣 / 黄体 / ステロイド産生 / 妊娠 / ステロイドホルモン |
研究概要 |
1.in vivoにおけるET-1の早産誘発作用に関する検討 (1)ET-1の妊娠ラット黄体機能に及ぼす影響 妊娠ラットにET-1を投与し、早産の有無を検討すると同時に黄体機能の指標である血漿progesterone(P)と20αdihydroprogesterone(20αOHP)濃度に及ぼすET-1の影響を検討した。ET-1投与により血漿P濃度は用量依存性に低下した。一方20αOHP値にはET-1投与による影響は認められなかった。今回の検討に用いた量のET-1では早産を誘発することは不可能であったが、少量の性器出血が認められた。ET-1は早産in vivoにおいて血漿P濃度を低下させたことから、ラット妊娠黄体退縮に関与する可能性が示唆された。 2.in vitroにおけるET-1のステロイド産生に及ぼす影響 培養ヒト黄体化顆粒膜細胞に対するET-1の作用の検討を目的とした。ET-1は培養4日目の黄体化顆粒膜細胞に対し、P放出を濃度依存性に増加させた。ET-1によるP放出はhCGの影響を受けなかった。ET_A受容体拮抗剤FR139317はET-1添加時には減少傾向を示した。ET-1は培養ヒト黄体化顆粒膜細胞のP放出の促進作用を有し、このP放出はAキナーゼ系を介するET_A受容体の拮抗剤により抑制されることから、ET-1のP産生促進作用はAキナーゼ系の細胞内情報伝達機構を介すること、ならびにET-1のステロイド産生に及ぼす影響はin vivoとin vitroでは異なる可能性が示唆された。 3.胎盤組織におけるET-1遺伝子発現の検討 ラット胎盤よりRNAを抽出、そのRTPCR産物をSouthern blottingによりET-1遺伝子発現を検討した。ラット胎盤のET-1遺伝子発現は早産原因の一つである胎児慢性低酸素症で亢進することが判明した。
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