研究課題/領域番号 |
05671455
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
板橋 隆三 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (20193419)
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研究分担者 |
加藤 圭一 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (50260435)
石黒 誠一 東北大学, 医学部, 講師 (20111271)
阿部 俊明 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (90191858)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 網膜色素上皮細胞 / SV40 largeT / 増殖因子 / 網膜色素上皮 / ミュラー細胞 / 視細胞 / 細胞培養 / モノクロナール抗体 / SV40ラージT抗原遺伝子 / SDS電気泳動 |
研究概要 |
温度感受性SV40 largeT抗原遺伝子を導入したマウスから、眼球を摘出し、RPE細胞を単離・クローニングした。当初、この単離した網膜色素上皮由来細胞(RPET細胞)に対する、ウシ神経網膜内在性の増殖因子もしくは抑制因子について、検討を行う予定であった。実際に、これまでの実験結果から、ウシ神経網膜抽出液はRPET細胞に対し、軽度ながら増殖効果が認められた。しかし、RPET細胞は通常の培養条件下では増殖せず、その生存・増殖には温度感受性SV40 largeT抗原遺伝子を導入したマウスの神経網膜細胞の培養上清(CM)が必要であった。ウシ神経網膜抽出液による増殖効果もこの培養上清の存在下でのみ観察され、ウシ神経網膜抽出液のみでは明らかな増殖効果は認めらなかった。また、CMの僅かな濃度変化によってその増殖効果が変動し、かつ胎生ニワトリ網膜色素上皮細胞を対象細胞とした場合に比較し、その効果は不安定であった。従って、RPET細胞を指標として、ウシ神経網膜抽出液中の新規の増殖因子を追求することは困難であると考えた。しかし、一方でCMに含まれるRPET細胞生存・増殖因子は、その効果が劇的であり、また、指標となる細胞と目的因子を含有している物質の由来組織がが同種のものであることから、より良い新規増殖因子検討の材料と考えられた。今後、我々は温度感受性SV40 largeT抗原遺伝子を導入したマウスから得た神経網膜を大量培養し、その培養上清(CM)を収集し、それに含まれるRPET細胞生存・増殖因子に対する検討を加えていきたいと考えている。
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