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術中網膜電図(ERG)モニターを用いたヒト硝子体手術の網膜侵襲に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05671461
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 眼科学
研究機関名古屋大学

研究代表者

堀口 正之  名古屋大学, 医学部, 講師 (70209295)

研究分担者 三宅 養三  名古屋大学, 医学部, 助教授 (30166136)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード網膜電図 / 硝子体手術 / 増殖性糖尿病性網膜症 / 手術侵襲 / 眼内光凝固 / 温度 / 増殖膜 / narrow band pass filter
研究概要

眼科手術中の網膜電図(ERG)記録装置をnarrow band pass filterを用いてさらに改良し、1マイクロボルト未満の振幅のERGも記録可能となった。この装置により網膜の著しく障害された増殖性糖尿病性網膜症や増殖性硝子体網膜症からもERGが記録できるようになった。本年は増殖性糖尿病性網膜症の硝子体手術中にERGを記録し、手術中の網膜機能の変化を観察した。正常網膜では手術中に眼内潅流液の冷却効果により、ERGの潜時や振幅が著しく変化することはすでに報告したが、増殖性糖尿病性網膜症のように極めて障害された網膜では温度の変化を受けにくい事が分かった。したがって、術中の網膜冷却は網膜を障害することは少ないと考えてよく、むしろ冷却による代謝の低下が網膜を手術侵襲から保護する可能性も考えられた。また増殖膜や硝子体膜の除去後はERGが増大する傾向があり、これらの操作は網膜の代謝あるいは血流を改善し網膜機能を改善する可能性が示唆された。眼内光凝固は予想以上にERGの振幅を低下させた。網膜障害が著しい場合には、過度の眼内光凝固は網膜を障害し得ると考えられた。以上の結果から増殖性糖尿病性網膜症の硝子体手術では、通常使用されている室温の眼内潅流液は網膜機能を低下させることはなく、硝子体膜や増殖膜は完全に除去されるべきであり、また過度の光凝固は避けるべきであることが分かった。今後はさらに多くの疾患でこの装置を利用し研究を進める予定である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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