研究課題/領域番号 |
05671477
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
村松 隆次 東京医科大学, 医学部, 助教授 (90074757)
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研究分担者 |
清水 信晶 東京医科大学, 医学部, 助手 (20246242)
曽根 隆一郎 東京医科大学, 医学部, 助手 (90206681)
大塚 裕子 東京医科大学, 医学部, 助手 (00233180)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1993年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 角膜移植 / 拒絶反応 / 抗ICAM-1抗体 / 抗LFA-1抗体 / シクロスポリン / ラット / 抗ICM-1抗体 / 細胞接着因子 |
研究概要 |
抗ICAM-1抗体(1A-29)と抗LFA-1抗体(WT-1)の7日間併用投与による、ラット角膜移植の拒絶反応の抑制効果と抗体投与による免疫寛容の導入の可能性につき検討した。さらにシクロスポリンA(CYA)との相乗効果について検討した。実験モデルはドナーにFisher 344ラット、レシピエントにLewisラットを用い、直径3mmの全層角膜移植を作製した。 抗体非投与群は、術後10.5±2.5日で全例拒絶された。1A-29 1mg/kgとWT-1 2mg/kgの7日間連日併用投与(静注)で67%に拒絶反応を抑制でき、投与期間を短縮しても有効であることが示された。一方、透明性を得たモデルの反対眼にFisherラットの角膜を移植した群とDAラットの角膜を移植した群を作製した。DAラットの移植片は全て拒絶されたが、Fisherラットの移植片は6眼中2眼(33%)が透明性を保ち、免疫寛容の導入が示唆された。今後寛容にclonal anergyが関与しているかどうか脾細胞を用いた混合リンパ球培養反応により検討する予定である。 CYA 5mg/kgを筋注で投与した群(n=5)は100%拒絶反応の抑制に有効であったが、2mg/kg投与群(n=4)は全て拒絶された。CYA 2mg/kgと1A-29 1mg/kg(静注)の併用投与及びCYA 2mg/kgとWT-1 1mg/kg(静注)の併用投与はいずれも無効であった。しかしCYA 2mg/kgと1A-29 1mg/kg+WT-1 1mg/kgの併用投与では、5眼中4眼(80%)が透明性を保ち有効であった。これら個々の薬剤の投与量を減量しても、併用投与による相乗効果で拒絶反応を抑制できることが示された。今後副作用の少ない局所投与(結膜下注射、点眼)の効果についても検討を要す。
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