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小児固形腫瘍における癌抑制遺伝子p53およびMDM2遺伝子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 05671495
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 小児外科学
研究機関愛媛大学

研究代表者

高橋 広  愛媛大学, 医学部, 講師 (50170478)

研究分担者 明比 俊  愛媛大学, 医学部, 助手 (40243787)
李 俊尚  愛媛大学, 医学部, 助手 (50240403)
研究期間 (年度) 1993 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1994年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1993年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードNeuroblastoma / Tumor suppressor gene / p53 / Oncogene / ras / 癌抑制遺伝子 / p53遺伝子 / 神経芽細胞腫 / DNA突然変異
研究概要

小児固形腫瘍の発生においては癌抑制遺伝子の深い関連が知られているが,なかでも最も発生頻度が高い神経芽細胞腫における癌抑制遺伝子の関与についてはほとんど知られていない.現在まで十数個の癌抑制遺伝子が単離されているが,悪性腫瘍の多くに高率に関与している遺伝子としてp53が知られている.p53遺伝子は成人におけるほとんどの悪性腫瘍で高率に変異が検出され,とくに細胞の不死化や悪性化に関与していることが知られる.また一方,多くの腫瘍で突然変異が認められる癌遺伝子としてrasが知られている.構造の類似したN,K,Hの3種類が存在し,通常はコドン12,13,61の点突然変異により活性化される.活性型rasは変異型p53と共同して細胞をトランスフォームすることが知られている.そこで本研究では神経芽細胞腫36例を対象とし,これらのパラフィン包埋ブロックよりDNAを抽出し,突然変異の有無を検討した.p53遺伝子のexon5-8およびK-ras,N-ras遺伝子のcodon12,13,61領域を増幅するprimerを設計し,PCR-SSCP法を用いて突然変異を検索した.その結果,神経芽細胞腫では進行度,組織型,発生部位等に関わらずp53遺伝子およびras遺伝子の突然変異は関与していないことが明らかとなった.すなわち神経芽細胞腫の発生機序は成人悪性腫瘍とかなり異なっている可能性が示唆された.我々の報告に続いていくつか同様の報告がなされている.また,MDM2遺伝子の増幅については,抽出したDNAの断片化がひどく解析が技術的に不可能であった.現在まで神経芽細胞腫の原因遺伝子は明らかにされていないが,染色体分析の結果では,1q,14qに欠失が存在することが明らかにされており,ここに未知の癌抑制遺伝子の存在が予想されている.

報告書

(4件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 木藤克己,他: "神経芽腫におけるp53遺伝子及びK-ras,N-ras遺伝子の点突然変異の検討" 小児がん. 29. 295-297 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 高橋広,他: "愛媛県における"神経芽細胞腫"マス・スクリーニングの現状とその治療成績" 愛媛医学. 9. 748-745 (1990)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kito, K., Kimura, S.et al.: "Absence of K-ras, Ha-ras and p53 gene mutations in neuroblastoma." Jpn.J.Pediatr.Oncol.29. 295-297 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takahashi, H., Kubota, M., Kimura, S.et al.: "Mass screening for neuroblastoma in Ehime prefecture." Ehime Medical journal. 9. 748-745 (1990)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 木藤 克己,他: "神経芽腫におけるp53遺伝子及びK-ras,N-ras遺伝子の点突然変異の検討" 小児がん. 29. 295-297 (1992)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 高橋 広,他: "愛媛県における"神経芽細胞腫"マス・スクリーニングの現状とその治療成績" 愛媛医学. 9. 748-745 (1990)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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