研究課題/領域番号 |
05671531
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
|
研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
亀山 洋一郎 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (70113066)
|
研究期間 (年度) |
1993 – 1994
|
研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | 動物 / 歯胚 / 移植 / Trp-P-2 / EGF |
研究概要 |
本研究では、ラットの移植歯胚の発育におよぼすヘテロサイクリックアミンの1つであるTrp-P-2と上皮細胞成長因子のEGFの影響を光学顕微鏡的に検索した。第1群(対照群)の移植歯胚では、1週から6週にわたって、エナメル質の形成不全がみられたものの、比較的正常に近い歯と歯周組織の形成が認められた。また、4、6週では、歯の周囲の歯原性上皮細胞は極めて小量か、あるいはほとんどみられなかった第2群(Trp-P-2群)の移植歯胚では、1週から6週にわたって、第1群よりも不規則な歯や歯周組織の形成がみられたまた、第1群と違って、2、4、6週後では、歯の周囲に歯原性角化細胞が存在し、それら細胞が歯の周囲に嚢胞を形成しているが観察された。第3群(EGF群)の移植齒胚では、第1群と同様に1週から6週にわたって、エナメル質の形成不全がみられたものの、第1群と同様に比較的正常に近い歯と歯周組織の形成が認められた。第4群(Trp-P-2+EGF群)の移植歯胚でも、第1群や第3群と同様に1週から6週にわたって、エナメル質の形成不全がみられたものの、第1群や第3群と同様に比較的正常に近い歯と歯周組織の形成が認められた。以上、本実験の結果から、ヘテロサイクリックアミンの1つであるTrp-P-2は移植歯胚では歯原性角化嚢胞の形成を引き起こし、一方、上皮細胞成長因子であるEGFはその嚢胞の形成を抑制する働きのあることが推測された。
|