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三叉神経感覚核内の歯根膜機械受容ニューロンにおける口腔内諸感覚情報の処理様式

研究課題

研究課題/領域番号 05671538
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 機能系基礎歯科学
研究機関東北大学

研究代表者

田端 孝義  東北大学, 歯学部, 助手 (60005048)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード猫 / 歯根膜ニューロン / 三叉神経主感覚核 / 延髄 / 視床 / 犬歯
研究概要

歯に圧刺激が加わった時の感覚情報は歯根膜内にある歯根膜機械受容器、三叉神経、三叉神経主感覚核・脊髄路核、視床VPM核を経て、大脳皮質感覚野へと投射している。今回、三叉神経主感覚核の歯根膜機械受容ニューロンの情報処理様式を調べる目的で、以下の実験を行った。成猫をクロラロースで麻酔、主感覚核にニューロン活動を記録する微小電極を刺入、種々の歯を機械的に刺激し、歯根膜ニューロンの応答性を観察した。また、視床VPM核を電気的に刺激し、視床投射ニューロンを同定した。歯以外の感覚情報の歯根膜ニューロンへの影響を知るため、条件刺激として口唇粘膜を電気的に刺激した。
1、主感覚核ニューロンの応答性 記録された234個の歯根膜ニューロンの約87%が歯の刺激に対して持続的(遅順応性)に応答し、残り13%が刺激開始時に一過性(速順応性)に応答した。全ユニットの73%が一本の歯の刺激のみに反応する単歯支配ユニットで、残り27%は複数の歯に反応する多歯支配ユニットであった。歯種別では殆どのユニットは犬歯刺激に応答した。2、視床投射ニューロンの性質 記録されたニューロンの48個が視床投射ニューロンとして同定され、その大部分(93%)は遅順応性で、犬歯刺激に応答した。投射ニューロン中30個は主感覚核全体より対側視床VPM核へ、18個は主感覚核の吻背側部より同側視床VPM核へ投射していた。単歯支配ユニットの出現率は対側VPM核へ投射するニューロンで57%、同側VPM核へ投射するニューロンで55%であった。3、歯根膜ニューロン応答に対する口唇粘膜刺激の影響 17個の遅順応性、犬歯支配ユニットを用い、犬歯機械刺激直前または刺激中に上下左右の口唇粘膜を電気的に刺激した。16ユニットは粘膜刺激により犬歯歯根膜応答に対しなんら影響を受けなかったが、1ユニットは粘膜刺激後抑制された。粘膜刺激によって興奮が促進されるユニットは観察されなかった。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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