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実験的脳虚血後の学習・記憶能に及ぼす食物性状の影響

研究課題

研究課題/領域番号 05671544
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 機能系基礎歯科学
研究機関九州歯科大学

研究代表者

本田 栄子  九州歯科大学, 歯学部, 講師 (00047812)

研究分担者 平川 輝行  九州歯科大学, 歯学部, 助手 (10173220)
石川 敏三  山口大学, 医学部, 助手 (90034991)
仲西 修  九州歯科大学, 歯学部, 助教授 (50137345)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1993年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード脳虚血 / 学習・記憶能 / プロカインキナーゼc / ラット
研究概要

咀嚼行動は消化を促進し、交感神経系の活動亢進より、発育促進や老化防止が言われる。また、高次機能、とくに学習・記憶能には、最近の研究から、このようなテタヌス刺激が海馬で神経細胞の蛋白リン酸化に関与するCキナーゼ活性の亢進を伴い長期増強を来たすとされる。そこで、本研究は、摂食行動、すなわち異なる食物性状での咀嚼活動の学習・記憶能および海馬Cキナーゼ活性に及ぼす影響について検討した。実験はラット(8週齢、雄)を用い、1;正常脳と咀嚼活動の検討では、約4週間の粉餌(軟食群、n=4)、通常硬度餌(常食群、n=14)、硬化餌(硬食群、常食の2倍硬度、n=6)での飼育後、学習能をモーリス水迷路法で(学習獲得過程、8試行:4日間)評価した。測定終了後、ラットを断頭し、凍結切片を作製し、^3H-PDBU結合をin vitro autoradiographyで定量的に測定した(海馬CA1,CA3,歯状回)。2;海馬病変と咀嚼活動の検討では、麻酔下に両側頚動脈結紮と脱血性低血圧での脳虚血を10分間行い、再灌流後、同様に常食群(n=7)、硬食群(n=6)で4週間の飼育後、学習能を同様に評価した。その結果、1;正常脳と咀嚼活動の検討では、水迷路ほうで、常食、硬食群に比し硬食群で学習獲得過程の促進が2日目より3日目まで認められた。^3H-PDBU結合は海馬CA1>CA3>歯状回の順に高密度に分布したが、常食群と硬食群、軟食群間の違いはなかった。2;海馬損傷と咀嚼活動の検討では、水迷路法で、硬食群は、前述の正常脳硬食群および常食群に比べて学習獲得過程の促進が2日目から3日目まで認められた。以上より、咀嚼活動は学習記憶脳促進の可能性がラット空間認知学習評価から明らかとなり(Cキナーゼ活性の変化は明らかでない)、また一過性脳虚血後の海馬病変(海馬CA1神経細胞は約70%が損傷)でも学習能促進の可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 石川 敏三: "虚血性細胞傷害・記憶傷害における細胞内情報伝達系酵素活性の関与と治療法について" 神経化学. 32. 304-305 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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