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加齢に伴う唾液分泌機構の細胞生理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05671550
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 機能系基礎歯科学
研究機関明海大学

研究代表者

上羽 隆夫  明海大学, 歯学部, 教授 (20049365)

研究分担者 杉田 憲司  明海大学, 歯学部, 助手 (90171157)
栗原 琴二  明海大学, 歯学部, 助手 (10170086)
研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード耳下腺 / 顎下腺 / ラット / 加齢 / Na^+,K^+-ATPase / 自律神経受容体 / 唾液分泌速度 / 血流量 / 細胞内カルシウム / Na^+,k^+-ATPase / ムスカリン様受容体 / アドレナリン様受容体
研究概要

加齢により生体の種々の生理機能が低下することは広く知られている事実である。歯科領域においても,唾液分泌機能の低下が指摘されており,この機序の一端を明らかにすることは,咀嚼や会話といった重要な口腔機能の低下を防止する意味でも重要な意義を持つものと考える。そこで私達は老齢(50-60週齢),成熟(10-12週齢),幼若(2週齢)ラットを用いて唾液腺の細胞膜上の受容体機能および刺激唾液の分泌と腺内血流量について調べた。
顎下腺および耳下腺のNa^+,K^+ATPase活性の変化を調べ結果,成熟群と比較して幼若群の酵素活性は両唾液腺とも低かった。また,老齢ラットの場合、顎下腺では著しい差は認められなかったが、耳下腺では活性の低下が認められた。一方,これらの腺の免疫組織染色を行うと,両腺のすべての週齢で導管部に強い局在が認められ,本酵素の局在の違いは認められなかった。また神経作働薬に対する受容体の親和性が変化しないこと,腺の細胞内カルシウム動員に週齢による差が認められなかった。
一方,顎下腺の分泌速度と血流量は,老齢群では成熟群に比べて刺激に対する反応の低下や遅延は認められなかったが、分泌および血流量を維持する能力が低下していた。尚,幼若ラットでは分泌および血流量が増加しなかった。幼若ラットでは受容体機能は整っていても,腺自体の発育が未だ不十分であることと考えられる。
以上のことより,ラット唾液腺では,加齢によるNa^+,K^+ほATPaseや自律神経受容体を構成する蛋白質自体の性質の変化は起こらず,腺組織の腺維化による影響や分泌の持続力低下が生じると考えられる。

報告書

(3件)
  • 1994 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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