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Dynaic MRIによる顎関節円板後部組織の炎症性病態に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05671574
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 病態科学系歯学(含放射線系歯学)
研究機関鹿児島大学

研究代表者

末永 重明  鹿児島大学, 歯学部・附属病院, 講師 (00136889)

研究分担者 濱本 定俊  鹿児島大学, 歯学部, 助手 (30244255)
野井倉 武憲  鹿児島大学, 歯学部, 教授 (40102561)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード顎関節症 / 関節円板後部組織 / 炎症性病態 / Dynamic MRI / Gd-DTPA
研究概要

本研究の目的,、顎関節症患者にGd-DTPA造影剤を用いたDynamic MRIを施行して,関節円板後部組織内にみられる炎症性変化について定量的に評価することである。
対象:顎関節部疼痛,関節雑音,開口障害のいずれかの症状を訴え,臨床的に顎関節症と診断された96名(124関節)である。また、顎関節部に何ら症状のみられない27名を対照群とした。
方法:使用した装置はGE社Signaと両側性の顎関節専用サーフエ スコイルで、シーケンスはSpoiled GRASS法を用いた。造影前の矢状断画像を両側同時に切端位で作成した後、Gd-DTPA0.1mmol/kgを肘静脈より投与し,その直後から5分まで30秒間隔にて10フレームの撮像をおこなった。つぎに,下顎頭後上方の円板後部組織内にROIを設定して,各撮像時でのSignal intensity(SI)ratio【(造影後のSI-造影前のSI)/造影前のSI】を求め,臨床症状別にTime intensity curveを作成した。
結果:1.対照群,非症状群,関節疼痛群,関節雑音もしくは開口障害群におけるSI ratioの平均値は,それぞれ0.62±0.24(SD),0.78±0.44,1.53±0.69,0.73±0.38であり,疼痛群において高い造影効果を示した。2.疼痛群では他群に比較して,造影剤投与後早期より造影効果が認められピーク到達時間が短い傾向を示した。
このように,関節円板後部組織の造影効果は静脈叢の血管壁透過性亢進による造影剤の間質への漏出もしくは血管新生によるものと考えられ,炎症性病態が示唆された。
今後の検討課題は,関節円板後部組織における造影効果の高低と肉眼的および組織学的にみた炎症の程度とを対比することである。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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