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歯周病原性細菌の付着因子によるB細胞活性化機構

研究課題

研究課題/領域番号 05671598
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関徳島大学

研究代表者

中江 英明  徳島大学, 歯学部・附属病院, 講師 (58213022)

研究分担者 恵比須 繁之  徳島大学, 歯学部, 教授 (50116000)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードEikenella corrodens / 細菌レクチン / B細胞 / マイトジェン
研究概要

歯周病原性細菌であるEikenella corrodens1073の付着因子である菌体表層に存在するN-アセチン-D-ガラクトサミンに特異性を示すレクチン様物質(EcLS)を精製し、EcLSのマウスおよびヒトB細胞の活性化機構を検討した。マウスB細胞画分は、抗マウスIgGおよびIgM抗体を用いたパニング法によりマウス脾細胞から調製した。また、ヒトB細胞画分は、末梢血からEロゼット形成法によりロゼット非形成細胞を集めた後、抗T細胞単クロン抗体を用いたパニング法でT細胞を除くことにより調製した。EcLSによるB細胞のDNA合成能はトリチウムチミジンの取り込みにより測定した。その結果、マウスおよびヒトB細胞のDNA合成能はEcLSで刺激後、48時間後に最高に達した。また、マウスおよびヒトB細胞のDNA合成能促進は濃度依存的で、その至適濃度は約5μgであった。このEcLSによりB細胞のDNA合成促進能は、EcLSの特異糖であるN-アセチル-D-ガラクトサミンを加えることにより阻害されたが、EcLSに特異性を示さないグルコースなどを加えても阻害は起こらなかった。また、マウスおよびヒトにおいても、B細胞画分のみをEcLSで刺激した時よりも、T細胞画分およびマクロファージ画分が混在している画分をEcLSで刺激した時の方が、DNA合成能がわずかに促進された。しかしながら、EcLSをB細胞画分あるいはヒト末梢血画分と培養しても、IL-6の産生の上昇は認められなかった。また、EcLSをB細胞画分と培養すると、IgMクラスの抗体およびわずかでわあるがIgGクラスの抗体が培養上清中に検出された。また、培養系にN-アセチル-D-ガラクトサミンを添加すると、抗体産生能も阻害された。以上の結果から、EcLSはB細胞上のN-アセチル-D-ガラクトサミンを含む糖鎖を認識してB細胞の増殖を促進するだけでなく、抗体産生細胞への分化をも促進することを明かにした。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Nakae,H.et al.: "Mitogenic stimulation of murine B lymphocytes by the N-acetyl-D-galactosamine specific bacterial lectin-like substance from Eikenella corrodens." FEMS Microbiol.Lett.(in press). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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