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歯槽骨代謝回転におけるLPSの作用

研究課題

研究課題/領域番号 05671605
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関明海大学

研究代表者

下島 孝裕  明海大学, 歯学部, 講師 (60146230)

研究分担者 辰巳 順一  明海大学, 歯学部, 講師 (60227105)
栗原 徳善  明海大学, 歯学部, 講師 (10186512)
池田 克己  明海大学, 歯学部, 教授 (50049350)
研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードリポ多糖 / 骨芽細胞 / 破骨細胞形成 / GM-CSF / IL-6 / リポ多糖体 / 破骨細胞
研究概要

LPSの骨芽細胞を介した破骨細胞への作用について検討した。実験にはヒト骨肉腫由来骨芽細胞様細胞MG63を用いた。Eschrichia coli由来LPSを添加培養したMG63の培養上清を用いて破骨細胞の分化誘導能について検討した結果、培養上清33%添加時において、有意に23C6(CD51)陽性の多核細胞(破骨細胞)の形成を促進した。本LPS刺激時にMG63の産生するサイトカインの検索を行うためにノーザンブロッティング・ハイブリダイゼーションを行なった。その結果、LPS刺激時にのみGM-CSFおよびIL-6の遺伝子発現がみられた。さらに、ELISA法によりその時の培養上清中のGM-CSFおよびIL-6の分泌が確認できた。MG63にLPSを刺激したときに、はじめてGM-CSFの分泌が起こることから、破骨細胞の誘導にこのGM-CSFが重要な働きをしている可能性が示唆された。そこで、このLPS刺激MG63の培養上清中のGM-CSFが破骨細胞の形成に関与しているかをCFU-GMコロニー形成能により検討した。その結果、LPS刺激MG63の培養上清は有意にGMコロニー数を増加させた。さらに、この結果は中和抗体(Anti-GM-CSF)により抑制されたことから、本培養上清中にはGM-CSFが含まれており、GMコロニーの形成能を有していることが確認できた。また、上述の破骨細胞形成促進作用についてもAnti-GM-CSFの同時添加培養したが破骨細胞の形成抑制が起こらなかったことからこの培養上清中にはGM-CSF以外のIL-6などの破骨細胞形成誘導能をもったサイトカインが存在している可能性も推察された。さらにこの現象は正常組織中の骨芽細胞にみられるかどうかを歯槽骨由来の骨芽細胞でGM-CSFのcDNAプローブを用いてin situハイブリダイゼーションを行った結果、LPS添加群においてGM-CSF遺伝子の発現が観察できた。以上の結果から、LPSは骨芽細胞にも作用して間接的にも破骨細胞の形成を促進することが明らかとなった。

報告書

(3件)
  • 1994 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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