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歯冠復材料の疲労破壊による亀裂発生メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 05671620
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

中村 英雄  東京医科歯科大学, 歯学部・歯科理工学第1講座, 助手 (60172425)

研究分担者 岩崎 直彦  東京医科歯科大学, 歯学部・歯科理工学第1講座, 技官 (20242216)
高橋 英和  東京医科歯科大学, 歯学部・歯科理工学第1講座, 講師 (90175430)
西村 文夫  東京医科歯科大学, 歯学部・歯科理工学第1講座, 教授 (10013856)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード疲労試験 / 直接引張試験 / 3点曲げ試験 / 疲労破壊 / 亀裂 / 鋳造用銀合金
研究概要

歯冠修復材料の疲労破壊による亀裂発生のメカニズムを解明するため疲労試験時の亀裂進展の状態を今回購入した微小領域観察装置により観察すると同時にSEMにより破断面の観察とEDXにより元素分折を行った。
同教室で考案した直接引張試験でアクリル棒について疲労破壊と亀裂の発生との関係を検討したところ、亀裂は埋入した両側スクリューポストの先端部から発生し、応力繰り返しとともに亀裂が進展していき最後に破壊を生じた。この時2つの亀裂の進展は別々に起こり、必ずしも初期に発生した亀裂が進展して破断を生じていないことが観察された。
次に3点曲げ試験で鋳造用銀合金での疲労破壊と亀裂発生との関係について検討したところ、試料引張側での明らかな亀裂の発生時期は観察されず、引張側から発生した亀裂は最終破断の前の数度の応力負荷時にのみ急速に進展し破断した。破断面をSEM観察したところ、亀裂発生部位と思われる引張側の狭い部分にstriationが観察されたが、圧縮側には明瞭なstriationは観察されずdimple状の表面のみ観察された。これは微小領域観察装置での観察とほぼ一致した。破断面の元素分析を行ったところ、破断面の成分はいずれの部位もほぼ結晶粒の成分と考えられ、疲労破壊は結晶粒内を進展していたと考えられた。
以上より、今回の装置は亀裂発生時は明確には捉えられなかったが、亀裂の進展が観察され、観察された亀裂進展状態と、破断面から推測された亀裂進展との間には明らかな対応がみられた。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 中村英雄: "歯科材料の疲労試験について鋳造用銀合金の引張試験による疲労限度" 第23回日本歯科理工学会学術講演会. (発表予定).

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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