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組織誘導再生法における膜の気孔径と膜材料が骨形成に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 05671629
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関九州歯科大学

研究代表者

内田 康也  九州歯科大学, 歯学部, 教授 (60106268)

研究分担者 小城 辰郎  九州歯科大学, 歯学部, 講師 (80153542)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード組織誘導再生法 / 人工骨欠損 / 多孔性膜 / ポリプロピレンフィルター / 気孔径 / 骨再生
研究概要

実験動物にはビーグル成犬3頭を用い、下顎両側前臼歯群の抜歯を行い、3カ月経過後、抜歯窩の治癒確認の上、粘膜骨弁膜を剥離し、長さ6mm、幅3.3mm、深さ4mmの人工骨欠損部を左右2つずつ形成した。骨欠損部のうち3つは、30.0、5.0、0.6mumの気孔径のポリプロピリンフィルター(ミリポア社製)を被覆し、残る1つは膜を被覆せず粘膜骨膜弁を戻し、縫合した。術後8週経過した時点で、被験部顎骨を採取した。通法に従い、非脱灰研磨標本を作製し、マイクロラジオグラム像、骨ラベリング像ならびに染色所見をもとに組織学的な検索を行い、以下の結果を得た。
1.30.0、5.0mumの気孔径の膜を被覆した骨欠損部では、線維性結合組織が侵入し、新生骨組織は膜を被覆していない骨欠損部と同様に陥凹した状態で欠損部に形成されていた。
2.0.6mumの気孔径の膜を被覆した骨欠損部では、一層の線維性結合組織の侵入は見られるものの、ほぼ皮質骨外縁の形態を回復するように新生骨組織が形成されていた。
3.骨ラベリング所見より、30.0mum5.0mumの気孔径の膜を被覆した骨欠損に比べて、0.6mumの気孔径の膜を被覆した骨欠損部では実験終了時点においても膜方向への活発な骨形成が進行していることがうかがえた。
4.3.00、5.0mumの気孔径膜の内部には細胞成分や線維性結合組織の侵入が観察されたが、0.6mumの気孔径膜の内部には細胞成分などの侵入はほとんど認められなかった。
以上の結果より、骨の増量手段として組織誘導再生法を応用する場合に、上皮下結合組織由来の細胞成分や線維性結合組織の侵入を阻止しうる気孔径の膜を使用すると期待する効果が得られることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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