研究課題/領域番号 |
05671650
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
羽生 哲也 福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (80067008)
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研究分担者 |
高橋 裕 福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (50154878)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1995年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1994年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1993年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 寸法変化 / 義歯床粘膜面 / 上顎局部床義歯 / 下顎局部床義歯 / 重合 / 床用レジン / 三次元座標測定機 / ケネディI級1類 / パ-シャルデンチャー / 寸法再現性 / 三次元座標測定器 / 重合変形 / 経日的変形 / パーシャルデンチャー / 義歯床用レジン / 経日的寸法変化 |
研究概要 |
上顎および下顎左右犬歯残存のKennedy I級 1類ケースの局部床義歯を、重合様式の異なる3種の床用レジン(加熱重合型レジン、流し込み型レジン、マイクロ波重合型レジン)で作製し、その粘膜面部を三次元座標測定機を用いて重合直後から4週間後まで測定した。そして、各義歯の重合直後とその後の経日的な寸法変化の特徴について検討を行い、以下の知見を得た。 1.上顎局部床義歯は、重合直後には、3種の義歯ともほぼ床の中心方向に収縮し、その時の収縮率は、加熱重合型の義歯が0.38〜0.54%、流し込み型の義歯が0.23〜0.52%、マイクロ波重合型の義歯が0.34〜0.40%であった。 2.上顎局部床義歯の経日的な寸法変化は、加熱重合型の義歯では顎堤頂部に寸法変化はみられず、その他の部位はわずかに原型方向に回復した。流し込み型の義歯は、床辺縁部の寸法変化がさらに続いて粘膜面方向へ大きく変形し、その他の部位はほぼ原寸まで回復した。マイクロ波重合型の義歯は原型方向にわずかに回復した。 3.下顎局部床義歯の重合直後の寸法変化は、顎堤頂部間では、加熱重合型の義歯が0.37〜0.59%、流し込み型の義歯が0.16〜0.30%、マイクロ波重合型の義歯が0.30〜0.68%の収縮率であった。 4.下顎局部床義歯の経日的な寸法変化は、加熱重合型の義歯は12〜24時間後まで収縮が続き、その後は重合直後の収縮率まで回復した。流し込み型の義歯は、顎堤頂部間は回復傾向を示してほぼ原寸大となったが、頬側床辺縁部間は4週間後でも0.37%の収縮率であり、舌側の床辺縁部間は逆に原寸より0.65%拡大した。マイクロ波重合型の義歯は6〜24時間後まで収縮し、その後、重合直後の収縮率まで回復した。
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