研究課題/領域番号 |
05671674
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
堀之内 康文 (1995) 九州大学, 歯学部, 助手 (80219229)
石井 友行 (1993-1994) 九州大学, 歯学部, 助手 (00159667)
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研究分担者 |
窪田 泰孝 (窪田 泰考) 九州大学, 歯学部, 助手 (60205151)
中村 誠司 九州大学, 歯学部, 助手 (60189040)
岡 増一郎 九州大学, 歯学部, 教授 (50038866)
堀之内 康文 九州大学, 歯学部, 助手 (80219229)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1994年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1993年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 扁平苔癬 / T細胞 / サイトカイン / 接着分子 / 口腔扁平苔癬 / Tリンパ球 / 口腔粘膜 / 分子生物学 / 偏平苔癬 |
研究概要 |
本研究では、本疾患における抗原特異的T細胞を特定し、病巣から直接抽出されたT細胞を培養増殖させ、上皮基底細胞障害能およびサイトカイン産生能を定量的に観察し、その機能的解析を行なった。さらに本疾患の慢性化について本症の構成細胞である病巣部T細胞、上皮基底細胞、基底膜、血管内皮細胞、上皮内ランゲルハンス細胞、肥満細胞、末梢神経細胞に注目し、各細胞の細胞接着分子の発現、細胞間マトリクスの発現状況について観察し本症のT細胞を中心とした細胞間ネットワークについて検索した。 その結果、病巣より抽出されたT細胞集団は様々なT細胞レセプターを使用していることが判明した。このことは浸潤T細胞の多数が抗原に非特異的なT細胞であり、病巣局所での抗原刺激によるクローナルなT細胞増殖は行なわれていないことを示唆し、慢性病巣からの特異的T細胞の選別は予想以上に難しいものと思われた。また病巣部から樹立されたT細胞株が本症に特異的なT細胞である確たる証拠は無く、むしろその可能性は低いものと推察された。従って樹立T細胞株の基底細胞障害能およびサイトカイン産生能がどの程度病巣局所の状況を反映しているのか疑問が残る。しかしながら本症の研究の新知見として基底細胞障害のメカニズムについて、基底細胞および基底膜の接着の破壊およびその接着にインテグリン分子および細胞外基質が重要であること、さらにこれらの発現の抑制が本症の上皮角化異常とどのように関連するのかが本疾患の原因究明に重要であると考えられた。
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