研究課題/領域番号 |
05671694
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 神奈川歯科大学 |
研究代表者 |
藤原 努 神奈川歯科大学, 歯学部, 助教授 (50084778)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1993年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | LPD(Liquid Phase Deposhition)法 / 歯科用インプラント材 / アパタイト / LPD(Lipuid Phase Deposhition)法 / アパタイト被膜 / 歯科インプラント材 / アパタイト皮膜 |
研究概要 |
本研究は金属、セラミックス、レジン等の素材にLPD(Liquid Phase Deposition)法によってアパタイト被膜を形成し、新しい歯科インプラント材を開発することを目的としている。 LPD(Liquid Phase Deposition)法によってアパタイトコーティングする基礎的検討をおこなった。まずこのアパタイト被膜を形成する化学種としてのカリシウム塩とリン酸塩の濃度およびこの化学種を安定化するキレート化剤を検討した。その結果次の知見を得た。 1.浸せき液の最適なカルシウム塩とリン酸塩のモル比は1.7であった。 2.アパタイトコーティングする基板としてステンレス、チタンの金属板およびアルミナ多結晶焼結板が適当であった。 3.基板表面の前処理は2mol/lの水酸化ナトリウム溶液で処理し、精製水、エタノールで超音波洗浄し、乾燥後使用した。 4.キレート化剤としてIminodiacetic acidを使用したが、この有機酸の濃度が大きいほど被膜がきれいに形成された。 5.溶液に浸せき後、約1時間で被膜を形成し始めた。 6.析出物は粉末X線回折および赤外吸収スペクトル測定の測定の結果から非晶質成分の多いカルシウム欠損型炭酸含有アパタイトであった。 7.基板に析出した被膜は非晶質成分の多いアパタイトであり、この状態では被膜強度が不足していた。このためアパタイト被膜したアルミナ多結晶焼結板について400℃〜800℃の間で熱処理を行った。この結果600℃以上の熱処理でIR-スペクトル測定でCO_3^-の吸収が減少し、熱処理の温度上昇と共にアパタイトの結晶化が進行し、被膜の状態が良好になったのが観察された。
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