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歯帯孔の形態学的研究(肉眼的および光学・電子顕微鏡的観察)

研究課題

研究課題/領域番号 05671722
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 矯正・小児・社会系歯学
研究機関明海大学

研究代表者

五嶋 秀男  明海大学, 歯学部, 教授 (60049343)

研究分担者 吉村 譲  明海大学, 歯学部, 助手 (20230815)
研究期間 (年度) 1993 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1994年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1993年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード歯帯孔 / カニクイザル / 大きさ(面積) / 残存上皮 / 微細構造 / 近遠心的位置関係
研究概要

(研究目的)
乳歯と永久歯の交換現象を解明する手がかりとして,歯帯孔,歯帯管を中心に一連の研究を続けている.そこで今回,歯帯孔の大きさ(面積),歯帯管内残存上皮の微細構造について検討を加えた.
(材料と方法)
1.歯帯孔の大きさ(面積)
講座所蔵のカニクイザルのさらした頭蓋骨をヘルマンの歯年齢に準じて分類した.ヘルマンの歯年齢IC,IIA,IIC,IIIA期から各10体を選び計40体とし,上下顎6前歯部左右側の歯帯孔の大きさを計測した.計測は座標読み取り装置を使用し,歯帯孔の大きさは面積計測システムにより計算した.
2.歯帯管内残存上皮の微細構造
出生後3か月のカニクイザル1頭を用い,電子顕微鏡で観察した.歯胚側1/3のものと,歯肉側1/3のものについて観察した.
(結論)
1.歯帯孔の大きさ(面積)
(1)歯帯孔の大きさは,IC期に最も小さいのは下顎犬歯(平均0.36mm^2)で最も大きいものは上顎中切歯(平均0.58mm^2)であった.IIIA期で最も小さいのは上顎犬歯(平均0.58mm^2)で,最も大きいのは上顎中切歯(平均1.67mm^2)であった.
(2)歯帯孔の大きさの加齢変化の少ないのは上顎犬歯で,加齢変化の大きいのは上顎中切歯であった.
2.歯帯管内残存上皮の微細構造
(1)残存上皮の構造はマラッセ残存上皮と類似している.
(2)残存上皮は基底膜によって隔てられ,デスモゾームで結合し,細胞膜にマイクロビライ,ヘミデスモゾームが認められる.
(3)細胞内にはトノフィラメント,核,ミトコンドリア,祖面小胞体,ゴルジ装置,顆粒などがみられる.
(4)退化傾向は歯胚側より歯肉側に多くみられ,構造に差がある.
(5)退化が進むと細胞突起が分裂され,周囲の結合組織にデブリが認められる.
(6)ヘミデスモゾームやトノフィラメントは退化の影響を受けにくい.15EA19:以上のことから,残存上皮は歯帯管の開存維持にかかわりを持ち,代生歯の萠出を確保するものと考えられる.

報告書

(3件)
  • 1994 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Sachiko, Tokita, Naoyoshi, Sato and Yuzuru, Yoshimura: "An electron microscope study of the epithelial remnants in the gubernacular canal of the crab-eating monkey" The Japanease Jounal of Pediatric Dentistry. (planning).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takao, Morohoshi: "Aging change of the location and size of gubernacular foramen -In the anterior part-" The Jounal of Meikai University School of Dentistry. (planning).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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