研究課題/領域番号 |
05671725
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
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研究機関 | 神奈川歯科大学 |
研究代表者 |
小田 博雄 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (10160871)
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研究分担者 |
鈴木 祥井 神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (10084740)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1993年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | Mandibular Symphysis / 成長発育 / 頭部X線規格写真 / 経年的観察 / Mandibular symphysis / 個成長 / 身長 |
研究概要 |
Symphysisの成長発育様相を明確にするために、小学校1年から中学校3年までの9年間にわたって採得された、女子20名男子19名の側面頭部X線規格写真と、同時期に得られた身長の測定記録を用いて以下の分析を行った。すなわち、オトガイ点Meを基準にsymphysisを唇側骨表面で重ね合わせ、symphysis height(以下、SHと略す)の成長と、身長および顎顔面頭蓋の成長との関連性を調べた。その結果、次のような結論を得た。 1.各個体毎にsymphysisを経年的に重ね合わせたところ、39例中35例(89.7%)において少なくとも点MeからPmまでが重なり合った。2.35例の中には、Pm点よりも上部まで重なり合うものが半数近く存在した。3.SHの平均成長速度曲線と平均個成長速度曲線における思春期性成長のピーク期は、男子において同時期であったが、女子においては後者の方がおよそ1年早く現れた。4.平均個成長速度曲線では、SHの思春期性成長のピーク期は、男女とも身長のそれとほぼ一致した。5.平均相対成長の観点からみると、SHの成長は、点Bにおけるsymphysisの厚径を除いて身長および顎顔面頭蓋各部の成長と比較的高い相関を示した。6.各個体毎の相対成長からみると、SHの成長は点Pにおけるsymphysisの厚径、点Bにおけるsymphysisの厚径、前方上顎歯槽骨長、maxillary posterior dental height,上顎骨長を除いて、身長および顎顔面頭蓋各部の成長と高い相関を示した。 以上のことより、点Meから点Pmまでのsymphysis唇側皮質骨表面は、成長発育による形態的変化をきわめて受けにくいことが明らかになった。またSHの成長発育は、身長の増加と非常に強い関連性を有していることが示唆された。
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