研究課題/領域番号 |
05671733
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
久芳 陽一 福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (90131862)
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研究分担者 |
小笠原 靖 福岡歯科大学, 歯学部, 助手 (60160735)
副島 壽男 (副島 嘉男) 福岡歯科大学, 歯学部, 助手 (50154696)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1994年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 幼若永久歯 / 外傷 / 歯髄 / 歯髄の狭窄 / 歯髄の石灰化 / 病理組織学的研究 / ラット / 神経染色 |
研究概要 |
幼若ラットを用い、実験的に根未完成歯を不完全脱臼させ、その予後における歯周組織および歯特に歯髄の変化を術直後、術後1日、3日、7日、14日、30日、60日について病理組織学的に対照群および抜去歯(完全脱臼歯)と比較検討し、次の結果を得た。 1.不完全脱臼直後より、歯髄には象牙芽細胞層の象牙質壁からの剥離がみられ、剥離間隙には液体成分の貯留がみられ、術後3日には、赤血球、白血球などの細胞成分がみられた。 2.象牙芽細胞層の剥離は歯冠部歯髄でみられ、天蓋部、歯頚部、髄床底部に好発しており、抜去歯でも同様であった。 3.術後7日には象牙芽細胞層の剥離部に一致して、細胞成分の封入や小空洞を有する石灰沈着や不規則象牙質の形成がみられた。 4.術後7日以降60日では不規則象牙質や無構造な石灰化物が徐々に増大し、歯髄腔の狭窄を呈していた。 以上の結果から、不完全脱臼による象牙質壁からの象牙芽細胞層の剥離は、石灰沈着や不規則象牙質の形成を荵起し、歯髄腔の狭窄の原因の1つであることが示唆された。
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