研究課題/領域番号 |
05671771
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
佐藤 毅 東京理科大学, 薬学部, 講師 (20089329)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1994年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1993年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | イオウ / スルホキシド / リガンド交換 / カルバニオン / カルベノイド / ホモロゲーション / アセチレン / α-クロロケトン / カルボン酸 |
研究概要 |
スルホキシド類をアルキルリチウムやグリニヤ試薬と低温下に反応させると容易にスルホキシドのリガンド交換反応が起こり、新しいカルバニオンが生成する事を見出した。この反応を1-ハロアルキルスルホキシドから合成した種々の化合物に適用するとカルベノイドの生成や脱離が起こり、これを使って新しい合成反応が開発できる。この計画に従って以下の様な成果が得られている。 1.1-クロロアルキルアリルスルホキシドのカルバニオンをケトンやアルデヒドに付加させると高収率でクロロアルコールが得られる。この生成物をt-ブチルリチウムと処理するとβ-オキシドカルベノイドを経由して原料のカルボニル化合物のα-位にアルキルメチン基あるいはメチレンを挿入できる新しい方法を見出し、これをまとめる事が出来た。 2.スルホキシドとアルデヒドあるいはエステルとから合成したα-スルフィニルケトンより、エノールトリフレートに導びきスルホキシドのリガンド交換反応を利用する脱離を経由してアセチレンあるいはアレンを合成する新しい方法を開発した。 3.ジクロロメチルフェニルスルホキシドとケトンあるいはアルデヒドとの付加体をアルキル金属と反応させリガンド交換後カルベノイドを経由するα-クロロケトン類の新しい合成法を見い出した。 4.α-ハロスルホキシドはアルキル金属と低温下に速やかに反応しα-ハロカルバニオンを生ずる反応が見い出された。この反応は条件を選ぶことによりオレフィン、あるいはハロゲン化合物の有効な合成法になると考えられ検討を加えている。 その他にα-ハロスルホキシドのカルバニオンのエノンへの1,4-付加反応や概に確立した反応の分子内への応用を検討し成果を得はじめている。
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