研究課題/領域番号 |
05671775
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 京都薬科大学 |
研究代表者 |
赤路 健一 京都薬科大学, 薬学部, 助教授 (60142296)
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研究分担者 |
木村 徹 京都薬科大学, 薬学部, 助手 (70204980)
藤原 洋一 京都薬科大学, 薬学部, 助手 (60199396)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1993年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | ヒトインスリン / ジスルフィド結合 / 位置選択的形成 / シリルクロリド / ペプチド合成 / インスリン / 化学合成 |
研究概要 |
平成6年度中に以下の経過により、ヒトインスリンの高効率合成法ならびに合成ペプチドの生物活性検定法の確立を行なうことができた。 1)インスリンおよび中間体の量産:平成5年度で確立した合成法を用い、インスリンの効率的合成を行なった。すなわち、まず適当なシステインのチオール保護基を持ったA鎖およびB鎖誘導体の合成を行なった。ペプチド鎖の構築は通常のFmoc型固相ペプチド合成法にしたがって行なった。ついで、申請者が開発したシリルクロリドを用いる新しい架橋反応を従来の酸化反応と組み合わせることにより、3個の異なった保護基の組み合わせから順次ジスルフィド結合を形成させた。この際、インスリンに含まれる3つのジスルフィド結合のうち1つあるいは2つを欠いた中間体の量産も合わせて行なった。これらの効率的合成は前年度で確立した方法論により初めて可能となったものである。 2)生物活性の測定;インスリンおよび各アナログペプチドの生物活性の測定を行なった。簡便かつ信頼性の高いin vivoでの生物活性の指標として、インスリンの静脈投与後の血中糖濃度の測定を行なった。 3)当該年度のまとめ:平成6年度中に計画した研究目的は、当初の計画に従いほぼ予定どうり達成することができた。いくつかの保護ペプチドの合成では収率に問題が生じたが、種々縮合法を検討することにより反応条件の最適化を図り、ほぼ満足できる水準に達することができた。また、段階的ジスルフィド結合形成による核ペプチドの効率的合成については、特に問題無く達成することができ、我々の新しい方法が非常に有効であることを確認することができた。
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