研究課題/領域番号 |
05671815
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 富山医科薬科大学 |
研究代表者 |
渡辺 裕司 富山医科薬科大学, 和漢薬研究所, 教授 (10012642)
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研究分担者 |
太田 浩之 富山医科薬科大学, 和漢薬研究所, 助手 (20211104)
松本 欣三 富山医科薬科大学, 和漢薬研究所, 助教授 (10114654)
清水 岑夫 富山医科薬科大学, 薬学部, 助教授 (00019118)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | Alzheimer disease model / peony root / paeoniflorin / cerebral blood flow / brain ischemia / learning / memory / Mynert nucleus |
研究概要 |
1)芍薬中の成分を分離するため、先ずメタノール抽出を行い、その分画をクロロフォルム可溶性の分画と水に可溶性の分画に分けた。さらに、水可溶性の分画からブタノールで抽出を行い、ブタノール可溶性分画を精製してpaeoniflorinを得た。これら各分画と成分の活性は8方向放射状迷路におけるラットの空間認知障害に対する改善作用を指標として検討した。その結果、メタノール分画には用量依存的な改善作用が認められたが、それをさらに分画したクロロフォルム分画では弱い作用しか見られず、水に可溶性の分画に強い作用が認められた。また、単離されたpaeoniflorinは経口投与でも腹腔内投与でも作用を発揮した。oxypaeoniflorinやbenzoylpaeoniflorinについては現在精製中である。 2)ラット前脳基底核のマイネルト核にイボテン酸を微量注入してアルツハイマー型痴呆ラットを作製した。それらのラットにpaeoniflorin0.2および2mg/kg/dayを2週間連続して経口投与すると、学習障害は有意に改善された。実験終了後、ラット大脳皮質のアセチルコリン合成酵素の活性を測定したところ、対照群、マイネルト核破壊群およびpaeoniflorinを連続投与した破壊群の3群の間に差は認められなかった。 3)ラット脳局部の血流量をレーザードップラー法により測定した。ラットの両側総頚動脈を結紮すると大脳皮質や海馬の血流量が低下することが明かとなり、脳虚血のモデルとして使えると思われた。現在、同ラットに芍薬及びその成分を投与してその影響を検討している。 このように、駆〓血作用を有する芍薬およびその成分がラットの学習障害を改善することを確認した。しかし、その作用機序が一次的な神経性の作用かどうかはまだ明らかではないので、さらに追求する必要がある。
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