研究課題/領域番号 |
05671860
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物系薬学
|
研究機関 | 理化学研究所 |
研究代表者 |
村上 康文 理化学研究所, 細胞生理学研究室, 先任研究員 (90200279)
|
研究分担者 |
浴 俊彦 理化学研究所, 細胞生理学研究室, 研究員 (40192512)
|
研究期間 (年度) |
1993 – 1995
|
研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
|
配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1995年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
|
キーワード | DNA複製 / 複製開始点 / ゲノム解析 / SV40 / DNA修復 / 修復 / 紫外線 |
研究概要 |
高等動物細胞の染色体複製機構はこれまでDNA腫瘍ウイルスをモデルとして解析が進められてきており、ウイルスDNAの複製開始機構・新生DNA鎖の伸長機構などについて詳細な知見がすでに得られているものの、宿主である高等動物細胞の染色体複製機構の研究は、十分な知見は得られておらず、とりわけ染色体複製開始点の解析は殆どなされていない。複製開始反応が染色体上の特定の領域から開始するかどうかについても、観察に用いる手法によって異なった結論が得られ、複製開始反応が一定の箇所から開始するかどうかさえ一致した見解が得られていないのが現状である。この様な根本的な疑問に解答を与えるべく、本研究を実施した。本年度は、最初に新生DNA鎖の伸長反応を特異的に阻害し、複製開始点のごく近傍のみを特異的に標識し、標識されたDNAを濃縮単離する系の確立を行い、複製開始点付近のDNAをクローニングすること系の確立をも達成することができた。さらに、ヒトゲノムの塩基配列データの解析をも進めているが、最低限複製開始点が複数個出現することが確実であると思われる長さの領域について塩基配列の決定を実施し、得られた塩基配列データの解析を進めた。複製開始点としての活性を持つことが期待されるクローンについて、その生物学的活性を調べる実験系を開発し、これらのクローンを評価することにより今後、高等動物細胞の染色体複製機構の理解が深まっていくものと思われる。
|