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脳機能賦活に対する入浴・趣味活動など日常生活活動の影響

研究課題

研究課題/領域番号 05671940
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 看護学
研究機関信州大学

研究代表者

楊箸 隆哉  信州大学, 医療技術短期大学部, 講師 (90191163)

研究分担者 宮石 香  , 助手 (90242677)
近藤 浩子  , 助手 (40234950)
柳沢 節子  信州大学, 医療技術短期大学部, 助手 (90200534)
増田 敦子  信州大学, 医療技術短期大学部, 講師 (70165710)
藤原 孝之  , 教授 (40181416)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード脳波 / 入浴 / 音楽 / 日常生活活動 / 趣味活動 / 脳活動 / 意識 / 湯熱刺激
研究概要

日常生活活動が脳活動に及ぼす影響を検討するため、女子学生を対象として自発脳波や主観的感覚における変化を検討した。できる限り日常の生活状況を再現するために和室において炬燵に入った状態で実験を行った。
1.入浴による脳波の変化と、主観的感覚との対応について
脳波は周波数分析を行いそのトータル・パワー等を算出した。主観的感覚は、「覚醒度」と「気分の良さ」に分け、それぞれビジュアル・アナログ・スケール(VAS)で表現してもらった。入浴前に比べて入浴後5分ではトータル・パワーが減少し、同時に「覚醒度」も「気分の良さ」も上昇する傾向を示した。さらに入浴後30分ではトータル・パワーは回復する傾向にあり、それと共に「覚醒度」も回復傾向を示したが、「気分の良さ」はさらに上昇する傾向にあった。以上の結果から、脳波のパワー値は、主観的感覚のうち「覚醒度」を客観的に捉えるのに適しており、入浴は看護上単に清潔を促すための活動であるだけでなく積極的に脳を刺激し、意識を覚醒する良い方法であることが示唆された。今後、意識障害のある患者に対しても積極的に試みてゆく必要があると考えられる。
2.音楽鑑賞による脳波の変化について
クラシック音楽、ロック系音楽、被験者の好みの音楽、雑音をイヤホンで聞かせ、その時の脳波の変化を種々の部位で検討した。指標としてα1帯域とα2帯域のパワー値の比(A1/A2)を用いた。その結果、クラシック音楽と好みの音楽を鑑賞している時は、前頭部でA1/A2が増加すること、また音の種類に関わらず後頭部のA1/A2は減少することが分かった。このことから音楽鑑賞時の脳波の変化は部位差があり、前頭部はクラシック音楽等でリラックスすること、また後頭部は音の種類に関わらず覚醒を促すことが示唆された。これより音楽療法を行ってゆく上では脳の部位差を考慮するべきであると考えられる。なおこの研究の一部は「第20回看護研究学会総会」にて発表予定である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 楊箸隆哉他: "音楽が脳波に及ぼす影響" 日本看護研究学会誌. 17. (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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