研究課題/領域番号 |
05680062
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
科学技術史(含科学社会学・科学技術基礎論)
|
研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
高山 進 三重大学, 教育学部, 教授 (80154920)
|
研究分担者 |
鈴木 善次 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (10035165)
|
研究期間 (年度) |
1993 – 1994
|
研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
|
配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1994年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
|
キーワード | 地域 / 環境管理 / 環境計画 / 環境政策 / 環境技術 / 環境基準 / 末端処理 / 文明 / 末端処理技術 / CP技術 / 文明史 / 環境容量 / 生物モニタリング |
研究概要 |
環境問題は科学・技術が強く関わると見られる社会問題の一つである。従来よりこのテーマで「社会的文脈における科学・技術論(STS:Science,Technology&Society)」が強く求められてきたにも関わらず科学・技術論研究が十分期待に答えてきたとは言えない。今回私達は次の三つのテーマで研究を行った。 1.環境管理方法論と科学:地域環境管理を対象に研究を進め、学問の論理と環境計画論の論理と行政の論理の三者の相互関連に着目した。現在地域環境政策の転換期と言われているが、1970年以降の歴史的な総括をふまえ、転換の意味を分析し、学問や大学のかかわり方を論じた。事後的対処から予防的対応への転換、直接規制から総合管理への転換において、学問や大学の果すべき役割は大きくなっていることを論じた。 2.環境管理方法論と技術:日本が1970年以降どのような環境技術を後押しし誘導してきたかを論じた。その際環境基準、排出規準の決め方と「環境技術」の関わりを検討した。誘導された「環境技術」は「末端処理」なのかそれともCP(Cleaner Production)なのかは重要な論点であった。得られた知見をもとに、これからの「環境基準」のあり方と「環境技術」のあり方を議論した。 3.自然と人間、科学、技術と環境教育 自然と人間の関連形態を歴史的に検討し、その文脈で科学・技術の位置づけを考察した。現代の環境問題の特徴は、歴史的に把えることによりさらに鮮明になることと思う。環境教育がたんなるマニュアルとして教えられるのではなく、歴史的に深い根を持ち、いわば文明の問題として把えられることにより、より根本的な対応を可能にする。その点を教育実践もふまえ検討した。
|