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近代日本体育の影響におけるフランス体育の影響

研究課題

研究課題/領域番号 05680079
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 体育学
研究機関金沢大学

研究代表者

大久保 英哲  金沢大学, 教育学部, 助教授 (30194103)

研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1993年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード第一次フランス軍事顧問団 / 近代日本体育史 / アンストリュクシオン / 林正十郎 / 木場之書 / 木馬之書 / フランス体育 / 大阪兵学寮 / 体操教範 / フランス軍事顧問団
研究概要

本研究は幕末から明治期にかけてわが国にもたらされたフランス体育の内容、及びそれがわが国近代体育の形成に及ぼした影響について検討した。
慶応2(1866)年に徳川幕府の招きによって来日したシャノワン(Chanoine,Charles Sulpice,1835-1915)を団長とするフランス軍事顧問団一行は、フランス陸軍の体操書 Ministere de la guerre(1847) Instruction pour lenseignement de la gymnastiqueをもたらした。その内容は基本運動(徒手柔軟・平均運動・筋力を高める運動・発声法の運動)、応用運動(障碍越え運動・登はん運動・走運動・曲乗り運動)に大別され、鉄棒、障碍台、梁木、棚、木馬、城壁、平行木などの31種に及ぶ器械・器具設計、配置図が付されている。フランス軍事顧問団はこれらの体育法(gymnastique)の中からいくつかを取り上げ兵士の基礎訓練として指導した。「木馬之書」(金沢市立図書館)は、この当時軍事顧問団の通訳に当たった開成所教授職並林正十郎が原書アンストリュクシオン中の木馬運動部文(約10頁)を訳述したものである。その訳述内容や運動表記はほぼ原文に即した優れたもので、わが国近代体育の最初の本格的な研究として位置づけられる。
この仏式伝習に端を発したフランス体育研究はやがて大阪兵学寮、陸軍戸山学校といった陸軍の正式機関に引き継がれて制度化された。こうしたフランス体操書の訳書である「体操書」は明治7年文部省から学校における体操参考書としての指定を受けることによって、さらには明治18年以後兵式体操の参考書として「体操教範」が指示されることによって明治期における近代体育の形成に大きな影響を及ぼした。

報告書

(3件)
  • 1994 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 大久保 英哲: "近代日本体育史における林正十郎「木馬之書」(推定1867年)の意義" 体育学研究. 38. 157-173 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hideaki Okubo: "On the historical meaning of "Mokuba no Sho" written by Hayashi shojuro (presumption in 1867) for the history of physical education in modern Japan." Japan Journal of Physical Education. 38. 157-173 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 大久保英哲: "近代日本体育史における林正十郎「木馬之書」(推定1867年)の意義" 体育学研究. 38. 157-173 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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