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スポーツ傷害がその後のスポーツへの再社会化及び態度に及ぼす影響の縦断的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05680101
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 体育学
研究機関山口県立大学

研究代表者

青木 邦男  山口県立大学, 社会福祉学部, 教授 (80142826)

研究期間 (年度) 1993 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1994年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードスポーツ傷害 / 部活動適応感 / 学校生活適応感 / 自己有能感 / 治癒状況 / 高校生選手 / ソーシャル・サポート / 自己統制能力 / スポーツへの適応 / 自尊感情 / POMS / SCAT / SRQ-D / ストレス / スポーツ傷害 からの復帰過程 / POTMS / 競争不安 / 抑うつ度
研究概要

高校運動部員430名(男子293名,女子137名)を分析対称とした.スポーツ外傷・障害の治癒状況を(1)治療中あるいは慢性化した者(以下,未完治者と略す),(2)治療して完治した者(以下,完治者と略す)の2群に分け,それに(3)過去6ケ月以内の運動部活動でスポーツ外傷・障害を受傷しなかった者(以下,非受傷者と略す)を加えて比較する方法で,スポーツ外傷・障害の治癒状況が選手の部活動適応感が学校生活適応感に与える影響を明らかにした.
1.男子について
F検定の結果,「部活動自己有能感」と「学校生活適応感・友人関係」に5%有意水準で有意さが見られた.多重比較の結果,部活動自己有能感では完治者が未完治者に比べて有意に(p<0.06)に有能感が高かった.また,学校生活適応感・友人関係では完治者が非受傷者に比べて有意に(p<0.06)友人関係の適応感が高かった.さらに,部活動適応感で未完治者が非受傷者と完治者に比べて適応感が有意に(p<0.05)低かった.
2,女子について
F検定の結果,「部活動自己有能感」,「部活動適応感」,「学校生活適応感・友人関係」に5%有意水準で有意さが見られた.多重比較の結果,部活動自己有能感では完治者が未完治者と非受傷者に比べて有意に(p<0.06)に有能感が高かった.また,部活動適応感では完治者が未完治者と非受傷者に比べて有意に(p<0.01,p<0.001)に有能感が高かった.さらに,学校生活適応感・学習意欲では非受傷者が完治者に比べて有意に(p<0.05)学習意欲が高かった.加えて,学校生活適応感・友人関係では完治者が非受傷者に比べて有意に(p<0.05)友人関係の適応感が高かった.
男女とも完治者が未完治者や非受傷者に比べて活動自己有能感,競技意欲,部活動適応感が高いのは,スポーツ外傷・障害の回復過程での不安や焦燥感を完治で一掃して,さらに競技を続けられる喜びや肯定的意識・態度が心理状態を正の方向に強化したと考えられよう.一方,そうした活動自己有能感,競技意欲,部活動適応感の高まりが学校生活適応感・学習意欲への適応を相対的に弱めていると解釈できよう.

報告書

(4件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 青木邦男・松本耕二: "スポーツ外傷・障害が選手の心理に与える影響" 臨床スポーツ医学. 13(4). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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