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中・高年齢者の歩行に関する動力学的分析

研究課題

研究課題/領域番号 05680111
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 体育学
研究機関大阪体育大学

研究代表者

金子 公宥  大阪体育大学, 体育学部, 教授 (00067232)

研究分担者 淵本 隆文  大阪体育大学, 体育学部, 助教授 (90133537)
宍倉 保雄  大阪体育大学, 体育学部, 助教授 (60067254)
山崎 武  大阪体育大学, 体育学部, 教授 (50067237)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード歩行 / 高齢者 / 効率 / 外的パワー
研究概要

本研究では、歩行運動が振子運動に似て、位置エネルギーと運動エネルギーを互いに授受しつつ進行するロコモーションであることに着目して、高齢者における自由歩行の特徴を明らかにしようとした。
被験者は、健康な中高年者男11名、女46名(62-89歳、以下高齢群と言う)青壮年者男22名、女24名(18-37歳、以下若年群という)である。体育館内に埋設したフォースプレート上を「気持ちのよいスピード」で歩行(自由歩行)させ、その時の鉛直方向と水平方向の地面反力を測定するとともに歩行フォームを側方からビデオカメラで撮影した。地面反力とビデオ画像から筋活動による出力パワー(以下外的パワーと言う)と歩行中の力学的エネルギー授受の効率(以下「振子効率」という)を算出した。この「振子効率」の値は、位置エネルギーと運動エネルギーの授受の割合が多く、外的パワーの割合が少ない場合に大きな値となる。
1.高齢群の歩行スピードは、男女ともに若年群より明らかに遅く(p<0.001)、その差は一歩時間の差ではなく歩幅の差に由来していた。また、若年・高齢群とも歩行スピードと歩幅が正の有意な相関を示し、自由歩行のスピードが歩幅と密接に関係していることが確認された。一歩時間には若年群と高齢群との間に有意さがなかったが、高齢群の両脚支持時間が若年群より明らかに長い(p<0.05)ことから、歩行に必要なバランス機能が高齢者において低下していると考えられた。
2.「振子効率」の平均値では、高齢群と若年群との間に有意差はなかったが、高齢群では、若年群と異なり、自由歩行のスピードが大きい人ほど「振子効率」が高い傾向が明らかであった。
3.外的パワーは高齢群が若年群より明らかに低く(p<0.001)、歩行スピードと正の有意な相関を示した。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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