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日常生活行動からみた高齢者の居住特性と生活環境に関する地理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05680136
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 人文地理学
研究機関日本大学

研究代表者

佐野 充  日本大学, 文理学部, 助教授 (00130518)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1993年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード日常生活行動 / 高齢者 / 居住特性 / 生活環境
研究概要

高齢者は、生産年齢層に比べて、身体的・精神的な衰えがあるために、一般的な日常生活行動の概念としては、行動範囲が狭く、消極的生活様式をもつ都市居住者との認識がある。
高齢者は、移動手段が主として徒歩であるため、その日常的生活圏域は、狭小になり、行動範囲が狭く見える。これは、歩行という移動手段の特性で、地理的距離が短くなったためである。しかし、この地理的距離により形成される歩行空間は、高齢者の運動能力面からみると、かなり大きな運動量になる。身体的・精神的にハンディを内在させている高齢者にとっては、運動能力面からみると、適正のある生活空間であるといえる。
今回、解明されたことは、いわゆる「一様に縮小していく日常生活圏域と消極的な居住特性を持つ」という一般的認識が社会通念化している中で、高齢者は、移動可能な領域をフルに活用した日常行動をとっており、生活意識も「明るい」「楽しい」「快適」という生活に対する能動的な積極性のあるものであった。
高齢者の行動領域には個人差があるが、ある特定の目的に対しては、拡大していく傾向が認められた。高齢者に日常生活圏域は、一度に縮小するものではなく、縮小と部分的拡大を交互に繰り返しながら、次第に縮小していくと考えるのが、実態を反映しているといえる。
つまり、高齢者に適応した生活環境を形成していく場合に重要なことは、高齢者自身に内在している地域社会に対する能動的・積極的な意識と意欲をかきたて、外出行動を起こさせるようなまちづくりと、魅力ある社会体制・制度づくりが必要である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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