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植物の受精に関する教材開発と教育内容に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05680157
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 科学教育
研究機関広島大学

研究代表者

池田 秀雄  広島大学, 教育学部, 助教授 (50112165)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード植物の受精 / 有性生殖 / 教材開発 / 視聴覚教材
研究概要

コケ植物、シダ植物、被子植物を用いて、植物の受精に関する教材開発とその内容の検討を行った。上記の材料について、雌性生殖器、雌性配偶子、雄性生殖器、雄性配偶子などを従来の固定切片法によってプレパラートを作製し、細胞学的・組織学的に配偶子の形成過程や受精の過程を観察・記録した。その結果、各植物に特有な有性生殖の過程が追認され、映像情報として記録できた。次いで、コケ植物およびシダ植物を中心として、生きたままの状態の造卵器を取りだし、これに精子を媒精することによって、人為的環境下で有性生殖を誘導し、その過程を動画像として観察・記録した。その結果、造卵器からの精子誘引物質の放出、精子誘引物質による精子の誘引、精子の造卵器内への進入、などの様子が記録され、これら一連の過程における精子の形態変化などが解析できた。しかし、この方法では、コケ植物やシダ植物の場合には造卵器の周囲の細胞が障害となり、テッポウユリの場合には珠皮や珠心の細胞層が障害となって、内部の卵細胞と精子または精核の観察は不可能であった。このことを解決するために次の実験方法を開発した。コケ植物やシダ植物の造卵器周囲の細胞、テッポウユリの珠皮や珠心の細胞層を酵素を用いて消化し、内部の配偶体細胞(コケ植物やシダ植物の卵細胞、テッポウユリの胚嚢)をプロトプラストの状態で摘出した。さらに、摘出した配偶体プロトプラストの生存を確認した後、生きたままの状態を維持する培養方法の確立を試みた。その結果、コケ植物やシダ植物の卵細胞プロトプラスト、およびテッポウユリの胚嚢(卵細胞、助細胞、中心細胞、反足細胞)プロトプラストが単離され、生きたままの状態で観察できることが明らかになった。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Ohsika,K.and H.Ikeda: "Isolation and preservation of the living embryo sac of Crinumasiaticum L.var.japonicum Baker." Journal of Plant Research. (印刷中). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 日本理科教育学会(編): "理科教育講座第1巻理科の目標と教育課程(分担執筆)" 東洋館出版社 (うち24), 350 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 池田秀雄: "植物の受精に関する教材開発と教育内容に関する研究" 池田秀雄,文部省科学研究費研究成果報告書, 53 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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