研究課題/領域番号 |
05680178
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 鳴門教育大学 |
研究代表者 |
村川 雅弘 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (50167681)
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研究分担者 |
佐古 秀一 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (30153969)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 生活科 / カリキュラム開発 / カリキュラム評価 / 授業研究 / 学校改善 / ティーム・ティーチング / 学校組織 |
研究概要 |
独自性の生活科のカリキュラムを開発、実施している学校を選び、開発上の問題点や手だて、設計・実施・評価のための具体的な情報を収集・活用するシステムについて、授業研究と面接調査、学校や教師に対する質問紙調査をおこなった。研究代表者の村川は主に授業研究・カリキュラム研究の立場から、研究協力者の佐古は主に研究組織・学校運営の立場からの分析をおこなった。本年度の研究によって得られた成果は次のとおりである。 (1)昨年度に開発したカリキュラムの評価・改善を前提とした単元計画案に活用し、授業研究を基盤としたカリキュラム開発・評価のシステム化をおこなった。 (2)小学校教師全体に対して実施した各学校における教育過程の重要度調査では、「個性を生かす教育」「自己教育力」が重視されており、生活科の指導計画はほとんど重要視されていないことが明らかになった。低学年ティームによる生活科カリキュラム開発と環境整備、および日常的なティームティーチングによる授業の相互評価を基盤にして、生活科カリキュラムを学校カリキュラムの中に位置づけ、他の学年と関連させていくことが方策が有効である。なお、徳島県の全小学校を対象におこなった調査では、学年単位でカリキュラム開発をおこなっている学校は41%、低学年単位が26%であるが、部分的にも低学年ティームティーチングをおこなっている学校は20%であった。チィームによるカリキュラム開発と授業および授業研究がまだ遊離しているのが現状である。 (3)教師自身に実態を捉え、具体的な単元や教材を開発し、授業を通して相互評価・改善していく力が備わっていないと子どもや対外的な立場からの評価は改善に生かされない。日常的にティームティーチングを組み具体的な場面で授業を自己評価・相互評価し合うことが、教師のカリキュラム開発力量、授業研究力量を向上させることにつながる。
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