研究課題/領域番号 |
05680186
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
井上 智義 同志社大学, 文学部, 助教授 (40151617)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1994年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1993年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 絵単語 / コミュニケーション / 障害 / 言語 / 認知心理学 / 異文化間教育 / 情報処理 / コミュニケーション障害 |
研究概要 |
通常人間は、特別な事情の無い限り、音声言語を主体としたコミュニケーション手段に依存している。しかしながら、音声言語に問題を持つ障害者や高齢者、さらにその言語を十分に習得していない人たちにとって、それに取って代る、あるいは、それを補完するコミュニケーション手段の必要性は、非常に大きいものがある。 本研究では、カナダで1980年に開発され世界的に使用され始めている、絵単語を主体にしたコミュニケーション・システム「Pictogram Ideogram Communication(以下、省略してPICと呼ぶ)」を、実用的なコミュニケーション手段として、日本で使用することが可能なように修正し、日本版PICを作成することを目的とした。 そのため、文化差からくる絵単語認識の問題を始め、絵単語の認知や記憶に関する基礎的研究、ならびに、障害児教育の実践場面での訓練プログラムの改善など、具体的な成果が得られるまでの、一連の広範な問題を総合的に研究した。具体的には、カナダで開発されたオリジナルの400の絵単語について、意味明瞭度と日常重要性を心理学的に測定した。また、この結果と臨床活動から得られたデータと併せて、6個の絵単語のデザインを修正するとともに、24個の新たな絵単語を日本版で追加した。 このような作業を経て、絵単語によるコミュニケーション・システム「日本版PIC」の作成と、それを用いた日本版独自の訓練プログラムを開発した。また、そのプログラムに従って学習する場合のデータ収集も試みた。さらに、これらの絵単語を用いた異言語間コミュニケーションの具体的な方法論も心理言語学の立場から提唱した。
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