研究概要 |
本研究は、「生活科」の授業づくりと評価について,教材心理学の視点から分析を行った。主な結果は,以下の通りである。 (1)「生活科」の先進校の通知表では,観点別評価が多く採用されていた。 (2)指導要録の3つの観点の内,「気付き」と「関心・意欲・態度」が評価に際して困難な観点であることが見いだされた。 (3)「生活科」の授業では,教科書はほとんど活用されていなかった。 (4)「生活科」を履修した児童は,未履修者と比べて,表現力や創造力が少し優れており,「落ち着き」がやや劣っていると教師は捉えている。 (5)「生活科」の評価は,多様な方法が用いられていた。 (6)「生活科」の指導や評価に際しての問題点としては,「通知表・指導要録での評価」や「個に応じた指導の仕方」が多く指摘されていた。 (7)3年生での「理科」や「社会科」における指導上の問題点を明らかにした。 (8)「生活科」の年間指導計画(6校)を紹介した。 (9)「生活科」の授業づくりあり方について,提言を行った。 最後に,本研究の全体的統括を行い,残された課題についても言及した。
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