研究課題/領域番号 |
05680195
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教科教育
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研究機関 | 宮城教育大学 (1994-1995) 福島大学 (1993) |
研究代表者 |
降矢 美彌子 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (50132535)
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研究分担者 |
平田 公子 福島大学, 教育学部, 教授 (30114002)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1995年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1994年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 民俗芸能 / 念仏踊り / じゃんがら念仏踊り / 教材化 / 音楽教育 / ビデオ教材 / 日本伝統音楽 / いわき / 伝承 / 青年会活動 / 風流 / 民謡 / わらべうた |
研究概要 |
以下の4つの視点をもって、民俗芸能研究に取り組んだ。1.伝承と今後の継承の課題について研究する必要がある、2.民俗芸能が地域の人々の暮らしの中で、どのような意味を持っているかという研究を行う必要がある、3.女性の視点をもった研究が必要である、4.学校教育の中で教えることができるために、教材化マニュアルの研究が必要である。 対象とする地域を、福島県いわきとした。理由は、今日も90以上の団体によって活発に行われている、生きた、大衆性のある芸能「じゃんがら念仏踊り」が伝承されており、この芸能は、音楽や所作、また楽器や衣装の面でも比較的容易に習得が可能で、教材化の可能性を大きく持つという点にあった。フィールドワークの対象は、いわき市平管波とした。理由は、先行的研究があり、伝承の母胎である青年会の活動が行われていることによる。管波には、年間を通して、1月の大和舞、5月の大和舞、御輿、8月のじゃんがら念仏踊り、9月の獅子舞、松明の民俗芸能・民俗行事がある。研究の方法は、かつて管波青年会員として活動した最高年齢者の90歳から、会員になりたての18歳の青年会員までを対象に、年間の芸能活動を追って聞き取り調査を行い、同時に伝承の課題を考えるため、「じゃんがら念仏踊り」の伝承されていない地域の小学校教諭によっての再現を試みた。また、教材化のために、「じゃんがら念仏踊り」を採譜し、音楽と所作をパターン化し、それらを構図化し、更に、太鼓の唱歌と手、楽譜の下にその所作の写真を添えた楽譜を製作した。そして、それらを基に、唱歌を使ってじゃんがら念仏踊りを覚えるための教材化ビデオを製作した。これらのパターン化や構図化、或いは音譜は西洋音楽的な思考によるものなので、指導しようとする教師は、芸能の意味を深く知るためのフィールドワークを行うことを前提とする必要がある。民俗芸能は、伝統的なその伝承のされかたが重要である。
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