研究課題/領域番号 |
05680207
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教科教育
|
研究機関 | 京都教育大学 |
研究代表者 |
広木 正紀 京都教育大学, 教育学部, 助教授 (30115977)
|
研究分担者 |
坂東 忠司 , 助教授 (70218676)
松良 俊明 京都教育大学, 教育学部, 教授 (20111990)
|
研究期間 (年度) |
1993
|
研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
|
配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1993年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
|
キーワード | プール / 自然教材 / ヤゴ / 淡水藻類 / 淡水生物 / 水生昆虫 / 地域の自然 / 生物教材 |
研究概要 |
「池の埋め立て」や「工場や家庭からの排水による水質汚濁」の進行で、水域を舞台とした自然の営みを学べるフィールドが、市街地でますます得にくくなっている。そこで、どの地域にもある学校のプールに着目し、それを「水域における自然の営みを学ぶための教材」として生活科や理科で活用するための基礎研究を行った。以下のようにプールの実地調査と、それに基づく教材化を進め、教師用冊子を作成した。 1.京都市内の約30の小中学校について、プールの生物相および水中環境条件を調査した。 2.そのうち1校については、季節を追って継続的に、プールの生物相(原生動物、輪形動物、水生昆虫、藻類等)および水中環境条件(水質、水温等)を調査した。 3.ヤゴについては市内の学校プール(25校でヤゴを確認)における種類相調査(タイリクアカネ、ギンヤンマ、シオカラトンボ、アキアカネ、ナツアカネ、ノシメトンボの6種を確認)、および市内における種類ごとの分布調査を行った。さらにタイリクアカネについては、プール周辺での成虫の行動の観察、採卵および孵化から3齢までの飼育も行った。 4.1〜3の実地調査の結果を指導要領や教科書の内容等と関わらせながら、「プールを生活科や理科における自然教育教材として活用する」という観点から、学習活動モジュールを考案した。 5.研究協力者が、「プールでのヤゴの採集や、羽化までの飼育活動を取り入れた授業の実践」を小学校の生活科と理科で試みた。 6.1〜5の成果に基づいて、プールを自然教育の教材として活用するための、小中学校の教師用冊子(約40頁)を作成中である(3月末に完成予定)。
|