研究概要 |
1.研究の経緯 (1)研究協力者を委嘱し,的確に理解し理論的に表現するコミュニケーション能力育成の観点から教材研究と授業研究を行った。 (2)研究分担者と協議・協力して,国語教材分析システムのうち教材データベースを構築した。 (3)国語教材分析システムのうち,システム開発の基礎となる文型の抽出を行うシステムが完成した。 (4)テーマを共通にする6種類の文章の全文データベースを作成した。また,この文章中のキーワード,つなぎ言葉,段落の冒頭を文章中に明示し,キーワードの用例索引を自動的に作成するシステムも開発した。 (5)言語の教育を重視する学習指導の方法について研究協議し,授業研究を行った。 (6)国語教材分析システムの開発と,言語の教育を重視した授業実践について研究成果報告書を刊行した。 2.研究の成果 (1)国語教材分析システムの開発によって,小学校の国語教材のデータベースを構築し,その中に表れた基本文型を抽出するシステムを開発した。これによって,実際の教材文の中から,多様でしかも自然な用例を採集するシステムが開発できた。 (2)6種類の文章を説明文教材として全文データベースを構築し,その文章構造をとらえるためのソフトウェアを開発した。これによって,教材の文章の中のキーワードを客観的にとらえ,つなぎ言葉や段落の展開に着目しながら,科学的な教材研究を行うことが可能になった。
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