研究課題/領域番号 |
05680243
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
日本語教育
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研究機関 | 国際基督教大学 |
研究代表者 |
田中 真理 国際基督教大学, 教養学部, 講師 (20217079)
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研究分担者 |
舘岡 洋子 アメリカ, カナダ大学連合日本研究センター, 講師
LOCASTRO Vir (LO Castro V) 国際基督教大学, 教養学部, 助教授 (20245666)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1995年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1994年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1993年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
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キーワード | 中間言語 / 第2言語習得 / ヴォイス / 受身 / 視点 / ねじれ文 / 複文 / 文生成 / 第二言語習得 / 第二言語復習 / 主語省略 |
研究概要 |
1.研究目的 現在、日本語教育において「視点」は学習項目として取り上げられていないが、外国人日本語学習者(NNS)の作る文には視点の不自然な文が多い。それは母語話者(NS)に不自然な印象を与えるだけでなく、複文においては主語が省略されると「ねじれ文」となり聞き手に誤解を与える可能性を持つ。 本研究の目的は、この「ねじれ文」や「視点の不自然な文」を手掛かりに、(1)NNSの複文生成のプロセス、(2)複文内の「視点の統一」、視点の関係する「間接受身」や「受益文」の習得過程を明らかにし、日本語教育における視点・ヴォイス教育を検討するすることである。 2.調査・研究の内容 (1)ヴォイスに関する実態調査のレベル別・母語別分析(中級/上級・英語/中国語の4グループ) (2)プロセス調査:NNSの複文生成のプロセス (3)間接受身調査:NSとNNSの間接受身使用状況 (4)文生成テスト:視点・ヴォイスの習得状況(絵を用いた筆記テストで、6レベルの学生の横断的及び縦断的研究) (1)よりヴォイスの習得には学習レベル、母語の関係していること、(2)よりNNSが文を作るときには単文が基本になっており、単文レベルでの視点には基本的に母語の視点が用いられていること、視点の習得にはいくつかの段階のあること、(3)より間接受身は「持主の受身」以外はNSにおいても必ずしも用いられないこと、(4)より、「視点の統一」「間接受身」は他の「受益文」等よりも習得状況が悪く、これらの習得には学習環境が関係するであろうことが分かった。 3.今後の課題 (1)上記(4)の縦断的研究は継続中 (2)(4)のテストにおけるデータと自然なプロダクションのデータの比較 (3)contexual variabilityとの関係(単文と複文等のlinguistic contextによる「間接受身」の出現率の比較等)
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