研究課題/領域番号 |
05680246
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
統計科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
齋藤 堯幸 (齋藤 尭幸 / 斎藤 尭幸) 北海道大学, 文学部, 教授 (70113561)
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研究分担者 |
池田 透 北海道大学, 文学部, 助手 (50202891)
大津 起夫 北海道大学, 文学部, 助教授 (10203829)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1994年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1993年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | メッシュデータ / 多変量解析 / 事前情報 / 冗長性分析 / ベイズ推定 / 正準相関分析 / 行動圏 |
研究概要 |
環境調査や生態調査では一般に、調査地域をメッシュに区切り、その各セル(地点)毎に多変量データを観測する、この場合、多変量観測データとは別個に、セルや変数に関して、事前的な情報が存在することが多い。その情報を、多変量解析の後ではなく、分析法の中に直接的に組み込んで、データを解析すれば非常に有用である。 本研究は、この需要を満たすために、新しいデータ解析法を開発し、その有効性を検討した。大別して2種類の方法A,Bを開発し、計算機プログラムまたはシステムを実現した。いずれも地域開発による環境や生態の変化の分析に有効であることがわかった。 A.多変量メッシュデータに対して、セル間(またはブロック間)の二元関係の構造情報が与えられた場合、その情報を多変量データの分析に組み込む方法を開発した。ここでは、非対称的な構造情報が関係行列として複数個与えられた場合、それから抽出した構造を多変量データの分析に組み込む。この場合セル関係とは、地理的な隣接関係のように、対称関係でもよいが、さらに一般的にセル間の不均質な関係(たとえば風向条件とか水路の存在条件)、あるいは非対称関係(たとえば動物、植物の繁殖や拡散、移動の条件)でも差し支えない。 B.メッシュの構造情報や変数の構造情報を、線形モデルに基づくベイズ推定によって、潜在構造を効率的に探索するための手法を開発した。この分析をさらに効率的に実行するために、多重配列として記述される複雑な事前情報を、適応的に扱う機能を、Prologによる解析支援システムとして完成した。この分析システムは、ワークステーション上で稼働する。 なお応用のために、生態学的な調査データを、効率的に計算機処理するためのファイルリング・システムの試料を収集した。それに基づいて、ファイルを設計し、動物の行動圏に関する調査データを編集し、データファイルを作成した。
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