研究課題/領域番号 |
05680263
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
計算機科学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
板野 肯三 筑波大学, 電子情報工学系, 教授 (20114035)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1993年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 並列処理方式 / 共有メモリ アーキテクチャ / 疎粒度並列処理 / 並列処理アルゴリズム / 言語処理系 / シミュレーション / 性能評価 |
研究概要 |
本研究では、非数値処理の分野で再帰的なアルゴリズムを含む並列処理を効率よく実行することができる実行系の実現を目的とした。研究の方針としては、複数の並列実行中のプロセスにデータを分散させるのは困難であることから、データは共有する方針とし、また、そのまま実すると、実行の時間単位が小さくなってしまう細粒度のプロセスを効率よく実行できることのできる計算機構を設計し、実現した。 具体的には、コンパイラというプログラム言語の変換系の内部処理を並列化することを題材として使用することにし、実際に、PL/0言語のコンパイラの動的なプロセス生成アルゴリズムに関して、これまでに行ってきた細粒度並列処理のアルゴリズムの動作の測定をシミュレータ上で行い、実行時にオーバヘッドとなっている部分を解析した。この結果に基づいて、プロセスの管理に関するオーバヘッドとアルゴリズムに起因するオーバヘッドに分けて分析した。 さらに、この結果に基づいて、プロセスを“疎に"割り付ける疎粒度並列処理の方式の設計および、アルゴリズムの記述の方式を設計し、この方式に基づいて、実際に、PL/0コンパイラの意味処理部を再設計し、新しいコンパイラを実現して、コンパイラの意味処理における疎粒度並列処理の効果について評価を行い、新しい方式の有用さを確認した。
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