研究課題/領域番号 |
05680284
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
計算機科学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
笠原 博徳 早稲田大学, 理工学部, 助教授 (30152622)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1993年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | マルチプロセッサシステム / 並列化コンパイラ / スケジューリング / 粗粒度並列処理 / ループ並列化 / 近細粒度並列処理 / マルチグレイン並列処理 / 並列処理 / マルチプロセッサ / スーパーコンピュータ / Fortran / 細粒度並列処理 |
研究概要 |
本マルチグレイン並列処理研究最終年度にあたる平成6年度では、当初の研究計画通り、平成5年度で開発した粗粒度並列処理手法と近細粒度並列処理手法及び従来の自動並列化コンパイラが使用していたループ並列化を階層的に組み合わせ、プログラム全域にわたる並列化を可能とするマルチグレイン並列化コンパイラを開発し、その性能を実マルチプロセッサシステム上で検証することに成功した。このマルチグレイン並列処理では、以下のような手順で並列化を行った。 1)粗粒度並列処理手法により並列化されるマクロタスクをプロセッサクラスタに割当て並列処理する。 2)プロセッサクラスタに割り当てられたマクロタスクがループ並列化が適用可能なループである場合には、プロセッサクラスタ内の複数プロセッサによりDoal1,Doacross等の技術を用いて並列処理する。 3)プロセッサクラスタに割り当てられたマクロタスクが逐次形ループあるいは基本ブロックである場合には近細粒度並列処理手法を適用してプロセッサクラスタ内プロセッサにより並列処理を行う。 また、上記マルチグレイン並列化コンパイラの開発においては平成5年度で開発した要素技術をさらに進歩させ、データ転送・同期等の並列処理オーバーヘッドを最小化する無同期近細粒度並列処理に関する研究も平行して行った。以上の研究成果は、別紙様式2に示すように、7件の学会論文誌論文、6件の国際会議論文、1件の海外図書における1章、3件の査読付きシンポジウム論文、10件の研究会論文、15件の全国大会論文、3件の学会誌あるいは論文誌解説論文として既発表あるいは発表予定である。
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