研究課題/領域番号 |
05680317
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報システム学(含情報図書館学)
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研究機関 | 東北芸術工科大学 |
研究代表者 |
ISSAM A. Hamid (ISSAM A.Hamid / HAMID IssamA) 東北芸術工科大学, デザイン工学部, 助教授 (30244990)
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研究分担者 |
堀口 進 北陸先端科学技術大学院大学, 情報研究科, 教授 (60143012)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 分散システム / オブジェクト指向仕様記述 / ソフトウェア進化 / 動的変更 / モジュール互換性 / 型変更 / リフレクション / ソフトウェア開発工程 / モジユール互換性 |
研究概要 |
最近、分散システムのオブジェクト指向仕様記述により多くの注意が払われるようになってきている。オブジェクト指向アプローチが、システム構成に対して柔軟であることは知られている。しかしながら、主要な問題の1つは、開発工程とメンテナンス工程の間で、そうした仕様記述を動的に変更できる能力を提供することである。にもかかわらず現時点の研究では、分散システムの仕様記述の動的変更については言及されていない。本研究では、実行可能な仕様記述法の開発と動的変更を考慮した形式的記述の技術に論点を置く。大規模なオブジェクト指向仕様記述を進化させるために2つのレベルのモデルを導入する。第1のレベルは、型(クラス)の動的変更を扱う。一方、第2レベルはモジュールの変更を扱う。両方のレベルでその変更後、仕様記述の一貫性を保証するために、構造的かつ振る舞い的制約の集合を定義する。型とモジュールの動的変更を可能にするために、我々は変更の操作を支援するメタオブジェクトを用いるリフレクティブなオブジェクト指向仕様記述言語を開発し手。この言語において型とモジュールはオブジェクトである。 仕様記述の技術を進化させていくことは、ソフトウェア開発工程と保守工程において、要求仕様と設計の意志決定の変化に対応していくために必要である。想定しうる変更の中でも、新たな特長の追加は、重要な問題である。大規模分散ソフトウェアシステムへの新たな機能追加のように、遠隔通信システムに対する特長追加の努力は、多大なものになるかもしれない。それぞれの新たな特長の追加、あるいは追加された機能性は、多くの既存の特長と相互に作用するかもしれない。そのような相互作用は、ブロッキングの状況(例えばデッドロック)やシステムの障害を引き起こすかもしれない。さらに、大規模で長期に稼働する分散システムにとって、その拡張を行うためにシステム全体を停止させることは不可能かもしれない。従って、重要でかつ困難な問題は、影響が及ばないシステムの部分の処理を中断することなく動的に拡張機能の修正を行うことにある。本研究では、仕様の振る舞いを拡張するための形式的アプローチとリフレクティブなオブジェクト指向仕様記述言語(RMondel)のコンテクスト仕様記述の動的進化のための方法論について述べる。
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