研究課題/領域番号 |
05680381
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
自然災害科学
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研究機関 | 福井工業高等専門学校 |
研究代表者 |
太田 泰雄 福井工業高等専門学校, 共通科目教室, 教授 (10042988)
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研究分担者 |
前川 公男 福井工業高等専門学校, 電子情報工学科, 助教授 (80238849)
渡辺 康二 福井工業高等専門学校, 環境都市工学科, 教授 (20042989)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1993年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 地滑り / 融雪 / 降雪 / 地質 / 第三紀層 / 剪断抵抗 / 流動 / リモートセンシング |
研究概要 |
一般に地すべりについて、地盤構造と降雨との関係が重要であることは周知であるが、降積雪、融雪、融雪水などとの関係についてはあまり良く研究されていない。しかし、北陸地方では、融雪地すべり、積雪(寒冷)期地すべりが豪雪地に多く発生し、問題となることが多い。 このために、本研究ではこれらを実際に実験によって求め、データー解析し、融雪地すべり特有の諸問題について調べた。これらにより、融雪地すべりを分類、モデル化して対策を検討した。 また、学校構内に地すべり観測用の模擬斜面を建設し(融雪地すべりが発生しやすい山地から土砂を運び、各種センサーを配置した)、融雪地すべりに最も大きく影響する地表水、地下水、雪内水の動きを調査、研究し現実の降積雪の状況下での水の動きを調べた。その結果次のようなことがわかった。 すなわち、北陸地方に過去に発生した地すべりについて、その発生後の形態とその重要な因子である水に着目して地すべりを区分し、そのメカニズムについて調べた。その結果次のことが知れた。 (1)土壌が多量の水を保ったまま、粘性流動し、そのまま下方にすべる流動type、土壌が多数のクラックにより分断され、すべり面で流動するクラックtype,そして、地表面の主要部分が一個の剛体としてすべる固体typeに区分される。 (2)北陸地方で発生する地すべりで最も重要なのは融雪水の挙動とすべり面を形成する粘土層の形成である。融雪と地すべりについては融雪過程が最も重要である。また、当初より存在する粘土層ですべりが発生するのでなく、土粒子の水移動により多年月による下方への移動により粘土層が形成されすべり面となることをシュミレーションにより示した。
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