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不安定核ビームの高度利用のための崩壊データの測定

研究課題

研究課題/領域番号 05680415
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 エネルギー学一般・原子力学
研究機関名古屋大学

研究代表者

山本 洋  名古屋大学, 工学部, 助教授 (80023331)

研究分担者 河出 清  名古屋大学, 工学部, 教授 (70023215)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード不安定核ビーム / 崩壊データ / β半減期 / 短寿命核 / 基本的物理量 / 不感時間 / パイルアップ
研究概要

最近、加速器や原子炉で生成された不安定核を利用して、イオンビーム科学の質的向上、学際的分野での先駆的な研究プロジェクトが提案されている。この短寿命不安定核ビームを高度利用するためには、不安定核の崩壊の基礎データを測定する必要がある。特に短寿命核のβ半減期は、不安定核ビームを用いる場合不可欠である。しかし、短寿命不安定核の半減期は、測定が困難なためデータが少なく、不純物の混入や不感時間、パイルアップの補正が不十分なため、誤差を越えてずれている場合が少なくない。
立教炉や阪大のOKTAVIANを利用して、半減期が20秒から10分程度の短寿命核を生成し、その半減期をパルサーと線源を同時に測るパルサー法、標準線源と試料を同時に測る線源法の基礎特性を調べ、これらの方法を用いて不感時間やパイルアップを補正し、誤差0.1%程度の精度で決定した。測定には高計数率増幅器やラボ社の波高分析器を使用し、統計的精度を改善した。測定した核種は^<63>Co,^<107m>Pd,^<107m>Ag,^<118m1>In,^<139m>Ce,^<173>Er,^<176>Tm,^<185m>W,^<186>Taで、それらの結果はそれぞれ26.41(27)秒、20.78(9)秒、43.03(28)秒、4.364(7)分、56.54(13)秒、1.434(17)分、1.853(22)分、1.597(4)分、10.390(27)分である。これらの半減期測定では、誤差の範囲をはるかに越えてずれているものが多く、評価値と比較した場合、短寿命核になるに従って、今までのデータは長めの傾向にあることが解った。また高崎研の質量分離器を用いた実験では、新同位元素である^<127>Pr(半減期7.7±0.6秒)も発見した。
この研究により短寿命核の崩壊データが決定でき、不安定核ビームの高度利用が可能となり、学際的な先端研究の発展に貢献した。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] M.Shibata: "Low-Lying Levels in ^<147>Nd in the Decay of ^<147>Pr" J.Phys.Soc.Japan. 62. 87-96 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] M.Shibata: "Decay Scheme of Mass-separated ^<152>Nd" Appl.Radiat.Isot.44. 923-926 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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