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河川細菌群集の起源に関する生態学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 05680443
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 環境動態解析
研究機関東京農工大学

研究代表者

森川 和子  東京農工大学, 農学部, 助教授 (50015046)

研究期間 (年度) 1993 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1994年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1993年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード河川水 / 細菌群集 / 河川細菌の起源 / 土壌細菌 / 湧水細菌 / 計数方法 / グラム染色 / 胞子形成 / 河川細菌群集 / 従属栄養細菌数 / 湧水 / 硝酸代謝 / AODC / 平板法 / 流量
研究概要

平板上に生じたコロニーを見ていると、河川にまず飛び込んできた、あるいは増殖した微生物がどの様なものであったかが気にかかる。今回の研究で得られた結果では、まだ十分に解析が進んでおらず、また分子生物学的な知見も当初の予定のように得られていない。しかし、多摩川の上流域で観察された河川水の細菌群集と比較して、同じ水の流れを持つ湧水の細菌群集は、芽胞形成菌・グラム陽性菌の割合が多く、これは土壌に多く検出される細菌群集の構成と似ている。土壌細菌を同様に分離してフロラ決定を行おうとしているが、土壌からどの様に細菌を分離するかという基本的な問題が未だ解決されておらず、まずその点から始める事になった。水循環と異なって、土壌の細菌群集を分離同定して比較する場合、土壌の団粒構造との関連で細菌を取り出す方法が問題となる。これまでの研究では土壌を一定の水に分散して、まとめてブレンダーなり、超音波なりで分散して細菌を分離していた。この方法では土壌を浸透して地下水脈にいたる細菌群集の特定は難しい。そこで洗い出しのように、土壌構造を壊さないで、移動する細菌群集を決定し、河川の起源の一つである湧水に出現する可能性のある細菌を分離する方法を考えている。また計数に用いる色素も、アクリジンオレンジのような水環境を中心に開発されてきたものでは、土壌の微妙な物理化学的性質の違いによって染色結果が異なり、対象とする土壌との関連で検討を加えなければならない事が明らかになった。どの様な色素を用いるのがよいかもまだ検討の余地がある。今回、河川水と同じ培地組成の平板を使って土壌細菌を分離したので、湧水細菌群集との関連はおいおい明らかにされるであろう。湧水と土壌の細菌群集の比較を行う事により、自然界における細菌群集の循環を明らかにできる可能性がでてきた。この様な解析の仕方は、平板法を利用する大きな利点の一つであろう。

報告書

(4件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.MORIKAWA and T.TONOZUKA: "Differnces in the characteristics of the Bacterial Community in the Epilithon and River Water as Demonstrated by Plate counts using Ditterent Temperatue and Staining methods" 陸水学雑誌. 55. 193-199 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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