研究課題/領域番号 |
05680463
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
環境影響評価(含放射線生物学)
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
東 照正 大阪大学, 医学部, 助教授 (80116087)
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研究分担者 |
佐川 節子 大阪大学, 医学部, 助手 (60187060)
河口 直正 大阪大学, 医学部, 助手 (70224748)
大西 俊造 大阪大学, 医学部, 教授 (00028367)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1994年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1993年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 定常磁場 / 磁気異方性 / 赤血球 / 血小板 / グルタルアルデヒド / 生体膜 / ヘモグロビン / 磁場配向 / マイクロツブルス |
研究概要 |
結果は以下のようにまとめられる(いずれも「その円盤面を磁場に**に配向する」と読む) "生のままの赤血球" "固定した赤血球" "生のままの血小板" "固定した血小板" 平行 垂直 平行 平行 昨年報告したように、"生のままの赤血球"は磁場強度に依存して配向し、配向度はヘモグロビンの状態(oxy:反磁性、deoxy・met:常磁性)に影響されなかった。そこで、磁場配向が主に細胞膜成分の反磁性によるものと考えた。赤血球膜の脂質とタンパク質の配向への寄与を見積もったところ、その値(△χ=7×10^<-22>emu/cell)はほぼ実験値(△χ=8×10^<-22>emu/cell)に一致した。 同様に"生のままの血小板"では、細胞膜脂質と細胞内骨格タンパク質であるマイクロツブルスで見積もった値(△χ=10×10^<-22>emu/cell)がほぼ実験値(△χ=12×10^<-22>emu/cell)に一致した。 一方、"固定した血小板"は、振舞いも異方的磁化率も"生のままの血小板"と同じであった。 ところが、"固定した赤血球"は"生のままの赤血球"とは逆の方向に配向した。その異方的磁化率は、グルタルアルデヒドによる固定時間や緩衡液のpHに依存した。これには、ヘモグロビンの状態(細胞内のoxyとmetの量的比率、metのhigh-またはlow-spin state)が関与していると推測される。
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