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ヒトにおけるDNA修復機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 05680466
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 環境影響評価(含放射線生物学)
研究機関九州大学

研究代表者

早川 浩  九州大学, 医学部, 助手 (70150422)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードDNA修復 / アルキル化剤 / DNA障害 / 突然変異 / 活性酸素 / 酸化ヌクレオチド
研究概要

本年度の研究においては1DNA修復酵素であるO^6メチルグアニンDNAメチルトランスフェラーゼによるアルキル化剤に対する生体の防御機構の解析、ならびに2新たなDNA修復酵素、あるいは関連する酵素群の検出を目標に、おもにヒト細胞系を用いて研究を進めてきたが、今回特に研究課題2について新たな進展がみられた。以下それぞれについて簡単に報告する。
課題1については(論文2)の中で示したように(1)ヒトから大腸菌まで種を越えてきわめてよく保存されている5ヶのアミノ酸配列のうち前4ヶのアミノ酸配列(Pro-Cys-His-Arg)がこの酵素の酵素活性ならびに酵素蛋白の安定性に不可欠であることがsite-directed mutagenesisの手法により明らかになった。その他(2)完全に純化されたヒト、マウスのメチルトランスフェラーゼの酵素標品を抗原にして抗血清が調製され、酵素蛋白量の鋭敏な定量、および細胞の免疫染色が可能になったことから細胞内でのこの酵素の分布に関し新たな知見が得られた(投稿中)。
課題2については、活性酸素等で生体内に生じた、突然変異誘導能をもつ酸化ヌクレオチドを細胞内のヌクレオチドプールから排除する反応経路があることを明らかにした。(1)酸化ヌクレオチド、8-oxo-dGMPは細胞内のキナーゼ活性によって燐酸化されず強力な突然変異誘導能をもつ8-oxo-dGTPは生産されない。さらに(2)この酸化ヌクレオチドを特異的に認識しこれをヌクレオシドに分解する新たな酵素活性をヒト細胞より検出し、これを部分精製した。以上のようなことから、酸化ヌクレオチドは特異的に分解され、尿中へ排泄されていると推論出来た(投稿中)。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Ihara,K.: "Requirement of the Pro-Cys-His-Arg sequence for O^6-methyl quanine DNA methyltransferase activity revealed by……" Mol.Gen.Genetics. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Nakatsu,Y.: "Organization and Expression of the Human Gene for O^6-Methylguanine-DNA Methyltransferase" Mutation Res.293. 119-132 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2019-02-28  

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