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海藻を供試生物とした都市下水処理水の生物検定法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05680483
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 環境保全
研究機関宮崎大学

研究代表者

丸山 俊朗  宮崎大学, 工学部, 教授 (70041895)

研究分担者 能登谷 正浩  東京水産大学, 水産学部, 教授 (10228413)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1993年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードノリ(海苔) / 殻胞子 / 殻胞子採取法 / 初期細胞分裂 / 発芽体 / 生物検定 / 培養条件
研究概要

本年度の研究目標は4種類の実験的研究を行うことであった。それぞれの実験目標と実績を述べる。
(1)任意時に殻胞子を放出させる条件を見出すこと。長日高温(14L:時間明期-10D:時間暗期、20-23℃)で保存培養して栄養増殖している糸状体の一部に殻胞子嚢が僅かに形成された段階で短日高温条件(10L-14D,20-23℃)に移す。短日高温条件に移すと生殖増殖が活発になり、約1ヶ月後に相当に成熟する。この段階で短日低温(10L-14D,15-18℃)に移すと4-7日後の暗期から明期になった直後から殻胞子を放出し始めることがわかった。殻胞子を放出し始めるまでの4-7は殻胞子嚢の成熟の度合いによると考えられる。以上のようにおおよその現象を把握することができた。しかしなお、より着実に殻胞子を放出させるための各段階の日長と温度を明らかにする実験が必要である。
(2)ノリ殻胞子の培養液中に設置した基物への着生所要期間の短縮化法を見出すこと。糸状の基物と殻胞子を同時に流動させる方法で着生所要時間を1時間程度に短縮できることがわかった。しかし糸状基物に着生した殻胞子の発芽への有害性物質の影響を計測することは困難であり、さらに適切な方法を見いださなければならない。
(3)感受性の一定の殻胞子を得るための方法に関する知見を得る。一旦殻胞子の放出が始まると4-5日間にわたって放出が続く。殻胞子放出量は2-3日目が最も多いことがわかった。しかし発芽時の細胞分裂速度は初日に放出された殻胞子が早いように観察された。再確認が必要である。感受性の比較試験まで至っていない。
(4)試水の凍結保存温度について知見を得ること。本年度はノリの初期発生段階への凍結・解凍下水の影響試験を行って適切な凍結保存温度を求める段階まで実験を進めることができなかった。今後継続する予定である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 丸山俊朗: "海藻を供試生物とした都市下水処理水の生物検定" 水環境学会誌. 16. 327-338 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2019-02-28  

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