研究課題/領域番号 |
05680487
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
環境保全
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
池 道彦 大阪大学, 工学部, 助手 (40222856)
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研究分担者 |
岩堀 恵祐 大阪大学, 工学部, 助手 (40183199)
古川 憲治 大阪大学, 工学部, 助教授 (60029296)
藤田 正憲 大阪大学, 工学部, 教授 (70029289)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1993年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | ビスフェノールA / ロイコ染料 / 感熱紙 / 古紙再生 / 脱色 |
研究概要 |
OA用紙(感熱紙、ノンカーボン紙)に含まれる顕色剤ビスフェノールA(BPA)を分解菌を用いて除去し、古紙再生工程でのロイコ染料との可逆反応によるパルプ発色障害を防止するプロセスを提案するため、種々の実験的検討を行った。活性汚泥から分離されたBPA分解菌Pseudomonas paucimobilis FJ-4株は、BPAをプロパン部の炭素骨格の組み換えと酸化により開裂し、生成したp-ヒドロキシベンズアルデヒドとp-ヒドロキシアセトフェノンを完全分解するものと推定されたが、この分解酵素の生産はBPAによって高度に誘導された。FJ-4は通常の栄養培地を始めとし各種培地で増殖させることができ、BPA分解の最適pHは7.0-7.2、最適温度は約30℃であった。従って,古紙再生への適用では、この範囲の(反応)条件で使用することが望ましい。OA用紙再生への活用の実用的検討として、ロイコ染料とBPAを含む市販感熱紙をパルプ化し、熱を加えてて発色させたものに、FJ-4株の培養液を添加し、現在の再生工程で添加される各種薬品(炭酸カルシウム、水酸化ナトリウム、硫酸アルミニウム)の存在下での脱色を試みたところ、比較的長期間を要するものの、パルプはほぼ完全に脱色された。またここで、脱色がBPAの反応系からの分解除去によることを高速液体クロマトグラフ分析により確認した。以上の実験結果から、BPA分解菌を活用して発色障害のないOA用紙再生工程を構築できる可能性が示された。最後に、分解菌を用いたいくつかの感熱紙の再生工程を提案した。
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